ただのオタク【VOISING】３

第百六話　　 ページ20

「こんにちは、Aさん。」


ん……？

だ、誰？

いや、分かるよ？見覚えありすぎるよ？

でも、でもさぁ、

こんなことありえていいの？

やばい、パニックになりすぎて日本語が…


「あぷともリーダーのAちゃんにお知らせです。では、どうぞ。」

「はい。キミたちのデビュー曲を、僕、るぅとが書き下ろします。」


・ ・ ・

ええええええ！？

私、リーダーだったの！？いや、まだ決まってないし…

しかも！この状況で！

るぅとさん！？デビュー！？

情報が多い！


「私、リーダーじゃないですけど。」

「え、ちがうの？」

「はい。いっそのこと全員リーダーでもいいかなーみたいのことも話した気が…」

「ごめん、めっちゃ勘違いしてた…でもいいね、全員がリーダーって」


誤解？だったのかな？

るぅとさんはにこにこ穏やかに微笑んでるし。

私は今から何をすればいいんだ？


「あのー、どういう風の吹き回しか聞いてもいいですか？STPRとVOISINGが手を組むなんて…」


夢のコラボ！

リスナーのままだったら発狂して喜ぶところだけど、お互いに絡んでるイメージないし…


「まぁ、大人の事情で、ね…」


触れないでおこう。

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雨乃こさめくん

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