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第百三十九話 ページ4

Aside

「え?」


信じられなかった。

お医者さんから告げられた言葉が。

だって、だって、だって、そんなはずないやん。


「Aさん。余命が、短くなってきています。」


なんで…

ただでさえ、あと2年なのに。

2年しかないのに。

思わず顔を手でおおった。

悲しいのか、悔しいのか、怒ってるのか、不安なのか…

いろいろな感情がこみあげてきて、涙があふれてくる。


「私…どうしたらっ」

「こころに原因があるのか、体に原因があるのかが分らないので、なんとも言えません。
ただ、全体的に病気がかなり悪化しています。」

「今度、チャリティーライブするんです。出れますか?」


無理だ、なんて言われたら、私は…


「今のままでは、厳しい、かと…」


なんで…なんで、私なのっ

やっとやりたいことが見つかったのに。


「それ、本当ですか?」

「ないこ、さん…」

「ごめんね、気になりすぎてきちゃった。それで、Aちゃんはどれくらい生きれるんですか…?」

「持って1年、です。」


1年…

嘘でしょ?

どうしたらそんな半分になるの。


「そっか。___ライブとかも、厳しいですか?」

「……そう、ですね。精神面が原因の様に思われるのですが、何か心当たりはありますか?」


これは、言うべきなのか?

でも、これ以上黙ってたらもっと迷惑になる。

それなら、やっぱり…



「ストーカー…」

「はぁ!?」


思わずぼそっとつぶやくと、その50倍くらいの声量でないこさんが叫んだ。

ないこさん、ここ病院です…

しかも、診察室です…


「何されたの!?」

「毎日メールきたり、電話来たり、あと、手紙も来ました。」

「他、なにかされてない?」

「えーっと…送られてきたぬいぐるみに盗聴器が入ってたり…?くらいです」


そうこうしているうちに、ないこさんは冷静になっていた。

切替え早。

でも、真剣に考え込んでいて、私なんかのために…と申し訳なくなる。


「あの、このこと他の方々に言わないでください。」

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美鳳(プロフ) - 儚さん» コメントありがとうございます!色々な意味を込めた感じの終わり方がしたくて、『この一言しかないな』ってなりました。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。 (4月13日 17時) (レス) @page23 id: de23fecbd4 (このIDを非表示/違反報告)
- 最後のないこくんの「やっぱりただのオタクだ。」がすごい好きです (4月13日 16時) (レス) @page23 id: b71797b91b (このIDを非表示/違反報告)
美鳳(プロフ) - ゆーちゃんさん» お祝いコメントありがとうございます!そして、この作品を好きになって下さり、最後まで読んでくださり、ありがとうございます。 (3月4日 17時) (レス) id: de23fecbd4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃん(プロフ) - おわ、全然浮上してなかったので遅くなりましたが完結おめでとうございます!!最後切ない終わり方でしたが、みんな幸せになったのかなぁと思ってます。あ、最後に。生存ルート妄想したりしてる私も、ただのオタクです。 (3月4日 0時) (レス) @page23 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
美鳳(プロフ) - 叶さん» ありがとうございます!そんなこと言っていただけるなんて…!嬉しいです。これからも頑張りますねっ! (2月18日 21時) (レス) id: de23fecbd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美鳳 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2024年1月20日 15時

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