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五ノ段 ページ7

最初に学園長から頼まれたのは、大通り(※メインストリート)の掃除だった。



「広いね…それに大きな像がたくさんあるな。」

ついてみたら、そこには人の像があった。



「本当だ。1、2…7体あるね。」

ゆうの数える通り、像は7体。


「メインストリートのってことは、この石像も掃除しなきゃいけないのかな?」

「そうだね。これはすごい時間掛かりそう。」



やらないことには終わりもしないので、私たちは作業に取り掛かった。

「変な服装だなぁ。石像になるってことは、偉人なのだろうけど。」

私がそうこぼしたとき、



「ハートの女王を知らねーの?」



赤い髪の少年がやってきた。

彼は整った顔をしているが…



「君、目元になにか付いてるじゃないか。落としたほうがいいんじゃないか?」

「はぁ?これは、わ!ざ!と!描いてんの!」

「えっそうなの?」


私にはどう見ても汚れにしか見えない。

「ごめんごめん。そんなに怒らないでくれ。」



「それより、さっきなんて言った?ハートの…?」

ゆうがさっき少年が言った言葉を聞き返した。

「この国の女王様なの?」


赤い髪の少年は、よくぞ聞いてくれました!とでもいうかのような顔をして話し始めた。



「昔、薔薇の迷宮に住んでた女王だよ。」


「規律を重んじる厳格な人柄で、
 トランプ兵の行進も薔薇の花の色も
 一切乱れを許さない。

 マッドな奴らばっかりの国なのに
 誰もが彼女には絶対服従。

 なんでかって?

 規律違反は即打首だったから!」



「即、打ち首…。」

覚えがある。昔、上の言う事を聞かなくて打ち首にされた仲間を。

この世界にも、そういう残酷な人はいるのか。



「クールだよなぁ〜。」

赤い髪の少年は言う。

くーるがなにか分からないが、彼はこの女性を嫌ってはいないのだろう。



「なるほどね。教えてくれてありがとう。君は、この学校の生徒かい?」


「そう!オレはエース。今日からピカピカの1年生!どーぞヨロシク♪」

えーす。馴染みない名前だから覚えられるか心配だな。


「私はユウ。よろしくね」
「私はA。仲良くしてくれ。」

__________________________
漫画のストーリーでここ書いたんですが、ゲームの方はまだデュース出てませんでした。

デュースが既に出ているシーンを読んだ皆様、すみませんでした。

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MICKEY(プロフ) - 檸檬さん» ありがとうございます!これからも夢主さんのかっこよさ爆発させていこうと思います! (2022年11月13日 15時) (レス) id: fa3e21b668 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - コメント失礼します。お話、とても面白かったです!!夢主ちゃんかっこいい…これからも更新、頑張ってください!応援してます!! (2022年11月13日 10時) (レス) @page11 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
MICKEY(プロフ) - 飴玉さん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2022年11月6日 17時) (レス) id: fa3e21b668 (このIDを非表示/違反報告)
飴玉 - おもしろい!ストーリーを作れるなんて凄いですネ(最近ツイステ知って沼った人) (2022年11月6日 14時) (レス) id: da08d8ca50 (このIDを非表示/違反報告)
MICKEY(プロフ) - virgaさん» ありがとうございます!これからも良い作品にできるように頑張ります! (2022年11月6日 11時) (レス) @page5 id: fa3e21b668 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みっきー | 作成日時:2022年10月27日 18時

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