十八ノ段 ページ20
「『メモリー』とも呼ばれています。このカメラの面白い点は撮影者と被写体の魂の結びつきが深くなると写真に写された『メモリー』が飛び出してくるところです！」
めもりー？
飛び出してくる？
分からない事だらけの物だ。
「撮影者が被写体と親しくなることにより写真が動画のように動いたり……」
…めもりーは撮った写真に写っているものことか？
だとすると、
写真を撮った人と撮られた人が仲良しであれば、
写真の中の人が出てくる…というところだろう。
難しいが、楽しそうな道具だ。
「写ったものが抜け出す？まるで心霊写真じゃないですか！」
「ええ。だから『ゴーストカメラ』と呼ばれたそうです。
昔の人は飛び出したメモリーを見て「ゴーストだ！」と驚いたそうです。」
「なんか人騒がせなカメラだな……。」
ごーすとは幽霊と同じ意味だったはず。
写真から人が飛び出てくれば、当然幽霊か何かだと思うだろう。
「ユウくん。貴方はこのカメラでグリムくんや他の生徒たちを撮影し、学園生活の記録を残してください。」
視界には、かっこいいところを撮ってくれと騒ぐぐりむ。
「……特にああいうお調子者が悪さをした時には必ず『メモリー』を残しておくこと。報告書代わりにうってつけでしょう？」
ぐりむみたいなのはいつ騒ぎを起こすか分からない。
簡単に報告を済ませられるなら、それがいい。
「なるほど。やってみます！」
ゆうは元気よく返事をした。
「さて、今日はもう遅い。詳しい話は明日にしましょう。
みなさん寮に戻りなさい。」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
〜廊下〜
「せっかくだし、一枚撮ってみようよ！」
ゆうがそう言った。
皆もごーすとかめらの写真からほんとに人が出てくるか知りたいようだったので、一枚撮ることにした。
「いくよ？はい、チーズ…」
カシャッ！！
「………撮れたかな？」
早速写真を見てみると、全員きれいにおさまっていた。
しばらくすると、それぞれが写真から飛び出てきた。
「ほんとにゴーストみたいなんだゾ！」
「そうだな。皆浮いてて面白いな。」
各々は飛び出てきた自分に興味津々だった。
だけど、気付いた。
「何故、」
何故、写真から飛び出た私だけ、
消えたり、現れたりするのだろうか。
〜第一巻−PROLOGUE− 了〜
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MICKEY(プロフ) - 檸檬さん» ありがとうございます！これからも夢主さんのかっこよさ爆発させていこうと思います！ (2022年11月13日 15時) (
レス) id: fa3e21b668 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - コメント失礼します。お話、とても面白かったです！！夢主ちゃんかっこいい…これからも更新、頑張ってください！応援してます！！ (2022年11月13日 10時) (レス) @page11 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
MICKEY(プロフ) - 飴玉さん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2022年11月6日 17時) (レス) id: fa3e21b668 (このIDを非表示/違反報告)
飴玉 - おもしろい！ストーリーを作れるなんて凄いですネ(最近ツイステ知って沼った人) (2022年11月6日 14時) (レス) id: da08d8ca50 (このIDを非表示/違反報告)
MICKEY(プロフ) - virgaさん» ありがとうございます！これからも良い作品にできるように頑張ります！ (2022年11月6日 11時) (レス) @page5 id: fa3e21b668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっきー | 作成日時：2022年10月27日 18時
