気がついたらeidolon 2

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「美味しそうに食べてる姿も可愛い。頬っぺたパンパンにしてモグモグしてるところなんてもうっ！」


俺の可愛さに、お姉さんってばお土産をくれた。
いやぁラッキーだな。
これ、タイスケにも食べさせてあげたかったんだよね。
こんなに美味しいもの、食べたことないもん。


「ねーたん、あーと、じゃーましゅ」


ぺこりと頭を下げてお礼を言うと、それはそれで可愛いとむぎゅっとハグされた。
胸！胸！むねーーーーー！！！！


「みつ、ずるい･･･」


そんなニカの声はスルーだ。


「食べ物はまた今度にするとして･･･おもちゃとか雑貨とか見る？」


「みりゅー！」


一体どんなおもちゃがあるんだろう？
雑貨とかも気になる！
タイスケにお土産買いたいなぁ･･･
ユウタかニカ･･･お金貸してくれるかなぁ･･･


「ここね、おもちゃが沢山売ってる所だよ」


ニカ、そういうの詳しそうだなぁ。
キョロキョロしていると、あった！
別に最初から欲しくて、探していたわけじゃない。
目に入った瞬間、あぁ、コレ欲しいって思ったやつ。


「みつ？目がキラキラしてるけど、何かいいものあった？」


「みちゅけちゃ！」


トテトテ走っていって辿りついたのは、ボールが沢山置いてある所。
でもなんというか、寂れた1角だ。
魔法が使えるような世界ではボール遊びなんてしないのか？


「みちゅが遊べそうなのはコレかな」


ユウタが俺の手でも握れそうなミニボールを出してきたけど･･･
俺が求めているのはそれじゃない。


「ちあうー」


んしょ、んしょ、と取り出したのは、サッカーボールの大きさ。
高校までサッカー少年できてた俺にとっては、馴染みの大きさだ。


「さすがに、みつには大きくねぇ？」


「だよな？なんでこの大きさ？」


ニカとユウタが何か言ってるけど、正直そんなの関係ない。
サッカーボールと同じ大きさのコレじゃなきゃダメなの！


「うーたぁ、にきゃぁ･･･こえ、ほちーのぉ」


俺の持てる最大限を武器にする。
いや、借りたものはしっかりお返ししますよ！って言いたい所だけど、返せるアテがないんで。
いやほら、俺ベビだし？
なんだったらタイスケが返すだけのような気がしなくもないけども･･･


「コレでいいの？本当に？」


「こえ、いい。こえ、ほちー」


キラッキラのお目目でじーーーっと見つめるとユウタが落ちた。


「コレ下さい」


会計のような所の石に手を翳すと黄色く光る。
まさか！魔力でお買い上げ？

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