気がついたらeidolon 2

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「チャーマ様、ご立腹ですよ」


冷ややかな視線とともにオレンジ君が言い放つ。
そーだ！そーだ！魔力ゼロなのはしょうがないにしても･･･ちんまいってなんだよ！
･･････ちんまいけどさぁ。


「ふーん、ちんまいの！お前チャーマってゆーのか？」


「き、ちゃ、あ、ま、い、お、み、ちゅ！」


「ふーん、キタヤマヒロミツねぇ。どこがチャーマなの？」


なにぃ！？
誰もが聞き取れなかった俺の言葉を･･･何故そんなに簡単に聞き取れたっ！？
思わず尊敬の眼差しで見つめてしまう。
緑男だの、お祭り男なんて言って悪かった！
ニカイドーよ！


「それ、なんか呼び出した本人が名前聞き間違えたらしいよ」


ユウタの一言でタイスケが固まる。
いや、しょうがないと思うよ？
俺この世界の住人じゃないし、最初は召喚獣かも分かってなかったし、なんなら召喚獣って知ったの最近だから。
その上魔力ゼロだし召喚獣らしいこともしてねぇし。
言葉も通じてなかったからなぁ･･･


「えーー！タイスケ、ばっかでぇー！」


あっ、またですね。
ニカイドーさん･･･あなた、タイスケの地雷踏みまくってることご存じですかね？
さっきからこの不吉なオーラを全く感じていないような言動。


「ニカ、お前あのなぁ･･･」


「えーーーー！！だってさぁ、俺ちゃんとわかったもん」


「にゃきゃーどー、しゅごーね！」


思わずニカイドーの肩を持ってしまうと、ニカイドーはものっそい笑顔で俺を抱き上げた。


「お前、可愛いなぁー！おい、みつ！俺はニカイドーだ。ニカって読んでご覧」


「にゃ･･･にゃ･･･にか！！」


「頑張ればちゃんと言えるだろ。みつはいい子だな」


やばい、俺褒められた。
なんか嬉しいんだけど！
これ素直に喜んでいいやつだよな？


「なぁ、みちゅ、お前ニカイドーに褒められて喜んでるけどなぁ。コイツのせいで街におりていくのも、探検も全部なくなったんだぞ」


「にゃっ！」


そうだった！また俺は軟禁生活が待ってるってことだよな？
がーん･･･


「いやにゃ、きちゃーま、まち、いく、しゅる」


「いやいや、犯人捕まったし街に行く意味ないだろ？｣


「いやにゃー！たーしゅ、まち、いく、しゅるー！きちゃーま、たのちみ、しゅる、ちてたー！」


ニカに抱き上げられながらも、行きたいアピールをタイスケにするけど･･･
タイスケはお城に回れ右モード。
やーだー！！
街に行くのー！！

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