気がついたらeidolon 2

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俺がすごい衝撃を受けているのが伝わったのか、何故かみんなが大笑いしている。
俺のいた世界じゃありえねぇ事だからな！！
そもそも王子が不法侵入ってダメだろ？


「で、ニカ、お前何しに来たの？」


「えーーー！タイスケ冷てぇーー！」


「いやいや、俺たち今から旅に出るところだったし」


そーだ！そーだ！俺は今から異世界堪能する旅に出るんだよ。
不法侵入者は帰れ、帰れ！


「それってこの間の襲撃事件の犯人探しってやつだろ？」


なぜ知ってる？隣国の王子とやら。


「お前も参加予定か？」


なるほど、なんかぱっと見お祭り大好き男のような気もする。
参加したいんだったら参加するといい。
だから早く街へおりて行こうぜ！


「いや、犯人こっちの国にいたから証拠集めて、タイスケんとこの城に送還した」



「「「「はぁ？」」」」



当たり前のように4人の声がハモった。
今この緑男は何を言った？
犯人見つけた、だとー！！
こんなはずじゃねぇっ！
俺の、俺の、時代劇計画台無しじゃねぇか！
やってみたかったんだよ･･･

ひかえー、ひかえー！こちらにおわすお方をどなたと心得る！

って言いたかったんだよ･･･
流石に、頭が高い！とまでは言わないけどさぁ･･･


それに何か？犯人が捕まったってことは･･･街におりて行くのもなしなのか？
また城に軟禁生活かよー！！
いや、でもまだ黒幕が捕まったわけじゃねぇよな。
よし、今から黒幕探しで街におりよう！


「たまたまなんだけどね。違う事件で取り調べしてたヤツからボロが出てさぁ。タイスケの叔父さんまで辿り着いちゃったのよ」


タイスケの叔父さん･･･
それってもう黒幕じゃねぇか！
あぁ終わった･･･時代劇計画だけじゃなく･･･俺の異世界満喫計画も･･･


「てかさ、この国の第一王子が銀髪で赤い瞳って知らない人いないはずなのに、なんでそこ変えなかったの？」


「「「あ･･･」」」


悪いけど俺はそこにはハモれなかったぜ。
だってさ、だってさ･･･
いろんな計画台無しじゃねぇかーーー！


「でさ、このちんまいのは、何でこんなにしょぼくれてんの？」


お・ま・え・の・せ・い・だぁー！！


「あー･･･みちゅ街に行くの初めてだし楽しみにしてたからなぁ」


「え？待て待て、この魔力すら感じないちんまいの･･･タイスケの召喚獣？」


悪かったなー！！！
もう、この緑のお祭り男嫌だー！！！

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