気がついたらeidolon 2

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「ところで･･･今後どうするつもり？」


「今後？」


「タイスケ！自分の心配を少しはしろ！親父さんと共に襲われたんだろ？境界石にはヒビまで入ってたんだぞ！」


「まぁ、大方権力争いだろ？叔父さん辺りなんじゃないの？」


「確証は？境界石のことはどう説明する？」


おぉ！オレンジ君がタイスケを追い詰めてるぞー！
でも俺はオレンジ君派だからな！
あれだけ危険な目に遭ったのに、何のほほんとしてるんだ？


「だって襲われたからチャーマと契約できたし、チャーマの成人の姿もまた見られたし」


「タイスケ、お前は馬鹿か？」


「結果オーライって言葉知ってる？」


あっ、オレンジ君が諦めた。
大きくため息をついて冷たい目で見てる。
俺その気持ちわかるぞー！


「まぁ、それなりに調査してくれるんじゃない？」


「何その人事感･･･」


「じゃあ何？どうすればいいの？」


タイスケ、逆切れだ･･･
でもそうだよなぁ。
一応タイスケ第一王子だし･･･

って、待てよ？

俺日本人。
そしておばあちゃん子だった俺は、昔からよく時代劇を見ていたんだ。
ご隠居さんが家臣を引き連れてるのも、白い馬に乗ってるのも、最後に桜吹雪をみせるのも･･･権力のある人が気のいい町人みたいになって事件解決ってやつ。
まさに時代劇の王道！
アレやればいいんじゃない？


「たーしゅ！しょと、いく！」


「「「はぁ？」」」


なんだその、馬鹿なのか？っていう6個の目は！


「おーじ、かくしゅ、ふちゅーのしと、なりゅ、しゅる。ちらべる、できりゅ」


「なるほど！そういうことか！」


「ダメだ！タイスケ、それは危険すぎる」


おいおい、オレンジ君。俺は今回の件に関してはちゃんと味方してたのに、なんで俺の味方してくれないんだよ！


「たーしゅ、だけ、ちぎゃー。おえんいくぅ、いっちょ、ちゅる。おえんいくぅ、たーしゅ、たしゅける、しゅる。おえんいくぅ、うーた、いりゅ。きちゃーま、いりゅ！たーしゅ、あぶな、にゃい」


どーだ！俺精一杯話したぜ！
そしてこれが通ったら念願の外の世界だぜー！！


「なるほどな。みちゅ、お前それ良い案だな」


ヒヨコさん、改めユータ、マジ良い奴。
さっきは失礼な男とか思ってごめんよ。
さすが鳳凰だな！


「それなら大丈夫かもしれない」


オレンジ君、そうだろ？
それもこれも時代劇のおかげだ。
ばぁちゃんに感謝だ！
俺、異世界ってやつ、これから堪能できそうだぜーー！

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