気がついたらeidolon 2

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「きちゃーま、ちょーかんじゅ、ちぎゃ！きちゃーま、ちぎゃ、しぇかい、きた！」


「いやいや、召喚獣の世界でしょ？たまにいるんだよね。魔力の少ない赤ちゃんがそう勘違いしちゃうこと」


おい！いくら鳳凰だからって･･･俺のこと赤ちゃん扱い！！


「うーた！ちぎゃーの！にほん、いた！ちきゅ、にほん、とーきょ！」


「ちきゅ？にほん？とーきょ？」


「そんな所･･･召喚獣の世界にもないけどなぁ」


俺があまりにも譲らないから、タイスケもユウタも話を聞く体勢に入ってくれた。


「チャーマはさ、その『にほんのとーきょ』で何してたの？」


「しゃらりーまん！」


「さら？りーまん？」


ダメだー、全く通じてない。


「ちなみにどんな世界なの？」


「う？まほ、にゃい。いどー、くりゅま、でんちゃ･･･ちゃり！」


「魔法がない世界だって？」


「くりゅま、でんちゃ、ちゃり･･･とは？」


オレンジ君が紙とペンを持ってくる。
習字は得意だけど絵は普通なんだよな･･･
そう思いながら色々な車と電車、自転車を描いていく。


「こえ！できちゃ！」


なかなか良い出来だな。


「こんなの初めて見るなぁ･･･みちゅ、本当に違う世界から来たのかも･･･」


ユウタのその一言にタイスケもオレンジ君も大きく頷く。
ほーれみろ！俺が異世界から来たってわかったか！


「魔法がない世界から来たのに、なんで封印なんかされたんだろう」


「もしかしたらチャーマ様のいた世界は、魔法の認識が無いだけで誰もが魔力を持っていたんじゃないでしょうか？それかこっちの世界に来たことによって魔力が自然発生した、とか･･･」


タイスケとオレンジ君が難しい話をしてるけど、俺にはさっぱり。


「で、こっちの世界からしたら特異な存在ってことで勝手に封印されたってことか」


おいおい、ユータまでそんな難しい話を･･･


「ちなみにみちゅ、お前何歳だったんだ？普通の魔力なしの人間だったんだろ？」


「う？しゃんじゅーにー」


「「「はぁ？」」」


おい、その反応はなんだ？ヒソヒソ3人で感じ悪いぞ！


「チャーマ、その世界ではどのくらい生きるんだ？」


「はちじゅー！」


「はぁ？じゃあこっちとそんなに変わらない上に俺よりも年上なの？」


なにっ！？タイスケが俺より年下だと？


「たーしゅ･･･いくちゅ？」


「30･･･」


たいしてかわらないじゃん･･･てか、老けてんな･･･
第一王子だからか？

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