気がついたらeidolon 2

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木馬さんメインで遊ぶと、どうしてもあのゆらゆらにつられて歌ってしまう。
もう知らねぇ、黒猫のあの歌･･･
どうやらオレンジ君も覚えてしまったようだ･･･
木馬さんで遊ぶのもそろそろやばいな。


そんなことを思っていたある日。
オレンジ君もマリもターシュもいない日がやってきた。
ついに俺にチャンスが回ってきたのだ！
さぁ、行くぞ！俺のヒヨコ号！！


「ぶぅぶぅー！ぶっぶーー！！」


ターシュも居ないし誰にも文句は言われない。
多少暴走していても大丈夫だ。
が、走った瞬間･･･


「ぴよ、ぴよ、ぴよ」


おい！オレンジ君！俺はてっきり、がぁがぁだと思ったんだけど･･･
よく考えたらヒヨコはぴよぴよだよな･･･
って違うわ！
ぴよぴよぴよぴよ･･･オレンジ君うるさいんだけど！
でも･･･可愛い、まるでヒヨコさんのようだ。
ヒヨコさん、来ないかなぁ･･･


「よぉ！みちゅ！呼んだか？」


「ひょーこしゃーーーーん！あいちゃ、おもう、ちた！」


「なんとなく、そんな気はしたんだけど。そんな時はあの羽を触れって言ったろ？」


あっ、その事忘れてた。


「みちゅ、お前その様子じゃ忘れてたな」


「うぅ、ごめちゃ、ひょーこしゃん、あしょぶ、ちたい。でも、ひょーこしゃん、いちょがし、おもっちゃ」


「全く、チビの癖に変な気を使うんじゃねぇよ」


「ひょーこしゃん、あしょぶ、すりゅ？」


「おう！」


「ひょーこしゃぁーーーーん！」


思わずヒヨコさんを抱き上げてすりすりしてしまう。


「おい、くすぐったいなぁ」


笑いながら言うヒヨコさんも可愛いな。


「ひょーこしゃん、ここ、いいしぇき！ここ、のる、しゅる！」


俺はハンドルの上、ちょーがつく程の特等席にヒヨコさんを乗せてあげる。


「ひょーこごー、いっくじょー！！」


だだだだーーーーー！！！


勢いよく蹴って風をきって進む。
やっべぇ、めっちゃ楽しい！


「ちょ、おい、え･･･」


ヒヨコさんが何か言ってるけど、特等席に乗ってるんだから文句なんか聞かないぞ！
俺はターシュがいない間に、たっぷりヒヨコ号で遊ぶんだ。


「いぇーーー！ぶっぶーー！ひょこごー、いけぇー！」


きゅきゅ、と曲がったり、きっ！と止まったり。
俺の運転の腕もなかなかのもんだぞ。
俺の気持ちが上がるたびに、ヒヨコ号が｢ぴよぴよ｣いっている。
それもそれで楽しい！


「みちゅ、いっけぇー！！」


ひょーこしゃんもなんだかんだ楽しそうだ。

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