検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:5,902 hit

クリスマスは知っている。 ページ37

若武 で、スピーカーフォン切ったわけ。その先は言えん、約束したんだ。
上杉 へぇ、密約か。そのために砂原んちに行くことになったってわけだな。冗談じゃないぜ。わけ分かんない目的のために行くのなんか、俺はゴメンだ。パスする。
若武 置い、上杉、さっきからなんのかのって理由つけてっけど、結局お前、ただ行きたくないだけなんだろ。
上杉 殴ってほしいんだったら、素直にそう言えよ。
若武 それはこっちのセリフだ。
小塚 そんな理由で殴り合うなんて、馬鹿げてるよ。若武がどんな約束をしたって、いいじゃないか。放っておけよ。僕たちが考えなくちゃいけないのは、とにかく砂原にお礼を言うってことだよ。あのときは、こっちが突然コンタクトして、砂原に色々教えてもらっただろ。お礼を言うとなれば、家まで行ったほうが丁寧だし、本人がそう言ってるんなら、余計その方がいいよ。行こうよ。
黒木 砂原のおかげで、随分助かったんだからさ。ま、どんな密約があろうとも、諦めていくんだな。分かったかい、上杉先生。
上杉 分かったよ。ただし俺は、何も喋らないからな。礼を一言言うだけだ。それでよければ、行く。
小塚 それにしても、砂原の家って、今どこなの。砂原ミートは、もう取り壊されちゃっただろ。
若武 もちろん新住所を聞いてあるさ。リーダーをなめんなよ。今は里親に引き取られてるんだって。父親が公判中で拘置所にいて、あいつの面倒をみる大人がいないから、警察と児童相談所と民生委員が話し合って、預け先が決まったらしい。それが、すっごくいい家で、今、最高に幸せなんだってさ。
彩 \(^o^)/
若武 ヤバッ 俺の口って、超・軽いみてぇ 止めらんねぇ。あぁダメだ。もう我慢できない。
  砂原は、アーヤにそれを見せたいんだ。
上杉 お前、ホント自分勝手じゃね?
若武 上杉先生だって、すっごく知りたがってたじゃん。分かってよかっただろ。砂原んちに行く気になっただろ。俺の口のライト感覚に感謝してもいいんじゃない?
黒木 口が軽いのは、問題だろ。 ポイッ
若武 悪いな黒木、いただき。
上杉 アホゥ 黒木の投擲力って、抜群なんだぞ。それを喉で受けるなんて、アホとしか言えん。
若武 ゴホゴホ 紙ごと、飲んじゃった。レントゲン、撮ったほうがいいのかな。
黒木 じゃ、砂原んちに行く日を決めて連絡くれよ。

クリスマスは知っている。→←クリスマスは知っている。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.0/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:CAORU x他1人 | 作成日時:2020年8月17日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。