Ｎ_出会い02 ページ4
your side
『野村さん・・・』
隣の人は野村さんっていうのか
黒いシャツに黒のパンツ、真っ黒な髪
全身黒やな(笑)
テーブルの上の灰皿には吸い終わったタバコが山盛で。
相当なヘビースモーカー。
「今日あのコ・・裕美ちゃんと来てたんやろ？」
『そうなんです。仕事終わりで・・・あ。』
「ん？」
『Aです。名乗ってなかったですね』
「あぁ、さっき洲崎が言ってたから覚えてるよ」
ふわっと笑って、そう言ってくれた野村さん。
黒ずくめで怖そうな感じやったけど、笑わはったらめっちゃ、
・・・かわいい。
「Aちゃん、ハイボールでよかったー？」
洲崎さんが裕美さんといたテーブルからグラスを持ってきてくれて、野村さんの前に座った。
『あ、ごめんなさい、ありがとうございます。』
「どうです？喋ってます？」
野村さんと私を交互に見た洲崎さんが続ける。
「裕美の後輩？」
『そうです。3年』
「じゃあ25？今年26か。僕ら31やし」
『おふたり同級生なんですね』
すると、すかさず野村さんが
「見えへんでしょ〜」
『や、いや・・・えと、、』
「否定せぇへんやん！」
強めに言われて困ってる私を見て二人は笑う。
「いや〜でもね、Aちゃん」
「僕ら芸人やねんけどね、この野村さんはすっごい才能もってはんねん！」
「漫才だけやなくて、落語も、あと劇団の脚本演出監督もしてはって」
「またそれが面白くて！」
「あと、音楽も！作詞も作曲もしはって」
「優しい人なんですよ〜！」
「ねぇ、のむさん？」
洲崎さんにこれでもかと褒め称えられた野村さんは
「やめてくれ・・・」
と頭を抱えた。
そんなやり取りが面白くて、ずっと笑ってた。
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MI(プロフ) - star1020様＿コメントいただけるなんて思っておらず、お礼が遅くなりすみません。ありがとうございました。 (2021年1月4日 21時) (
レス) id: 77b68ede4f (このIDを非表示/違反報告)
star1020(プロフ) - 完結おめでとうございます。とてもステキな物語でした。 (2020年11月22日 9時) (レス) id: 16a671a453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kimi | 作成日時：2020年8月16日 12時
