【ヒロアカ】鷹と雷鳴箸休め【番外編】 (ページ6)

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「え、嫌だ」

何も考えずにするりと口から出た言葉だった
その返答に目の前のホークスはニコニコした顔からガーンと効果音が付きそうな顔になる

「なんで！？今日休みでしょ！！1日くらい俺に頂戴よ！！」

「ダメだダメだ！！オメェなんかに頭の時間1秒たりともくれてやらねぇよ！！！」

「千葉さんは黙ってて！」

「んだとゴラァ！！」

ズズっと味噌汁を啜る私を他所に、勝手に喧嘩を始めたホークスと千葉を三島と岸は面白そうに見ていた

「ねぇ！ほんとにダメ？お願いっ！今日だけでいいから！」

「だからダメだっつってんだろ！！しつこい男は嫌われんぞ！！」

「千葉さん、それ自分のこと言ってんの？」

「あ"ぁ"！？」

うるせぇなぁ、飯くらい静かに食わせてくんねぇかなぁ·····と、ボーッと考えながら今日の予定を組み立てる
今日はやりたいことがあるんだよなぁ、もう昼だし
雄英入学前に出久と勝己に合格祝いも渡してやらねぇと

「A！明日も休みでしょー！！」

「だから、今日は嫌だって」

「そーだそーだ！今日はダメ·····、って、え？"今日は"？」

私の言葉にいち早く気が付いたのは千葉だった
サーっと青くなっていく顔色を見て三島が吹き出すのが聞こえた

「おう、今日はやる事がある」

「·····と、言いますと？」

あからさまにソワソワするホークスを見て私はつくづくこの顔に弱いんだな、と思い知らされる
おい、ニヤけが隠しきれてねぇぞ

「明日なら時間を作ってやらんことも無い」

「ホント！！？」

先程のニヤけとは比べ物にならないくらい笑顔になったホークスに思わずご飯を詰まらせそうになる
やめろ、そんな顔で私を見るんじゃねぇ、くそ

「おー、明日も休みだって言ってたろ、生憎何の因果か私も休みになってんだ」

「うん！三島さんが言ってた！！」

「·····今日は予定があるから明日なら、付き合ってやってもいい」

「うんうん！付き合って！！デート行こう！！」

「ああああああああああ！！！頭の貞操がああああああ！！！！！」

「千葉、お前はどうやらそろそろ生き埋めにされたいらしいな」

いやぁあああと叫ぶ千葉を横目にホークスを見ると、奇跡が起きたとでも言わんばかりの顔で嬉しそうに羽根をバタつかせているのが目に入り不覚にも可愛いと思ってしまった

次回、Let’sでーと！