【ヒロアカ】鷹と雷鳴箸休め【番外編】 (ページ5)

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雷鳴とお出掛けページ5

「起きた！！」

「はいおはよ～」

「朝餉置いてあるから食べてしまいなさいよ」

「あっ！頭お茶入れてあるっすよ！」

パァン！と音を立ててリビングの襖を開けたAは先程と違い完全に覚醒しているみたいだ
それを見て三島さん達はそれぞれ声を掛けていく

「はい、湿布貼れたよホークス」

「わー、ありがとうございますー」

「頭も一応客人なんだから優しくしなさいよ」

「その客人を私が寝ている時に私室に上げた三島が悪い」

「俺ェ！？いや、頭が起きねぇから！」

「うるせぇ」

Aは話半分といった感じで、ダイニングテーブルに並んだ美味しそうな朝餉を前に綺麗に手を揃えて「いただきます」と言って箸を持ち口に運んでいく
そんな風景を俺は珍しそうにじっと見ていた

「何頭の事見てんだごら、この鳥野郎」

「えー、そういえばAがご飯食べてる所初めて見るなーって思って」

「見てんじゃねぇよ！」

「いいじゃないですか～、減るもんじゃないし」

「俺の頭の何かが減る！！」

「うるせぇぞ千葉」

「すいやせん頭！！！」

パクパクとテンポよく口に運ぶAに、俺は頬杖をついてそれを眺める
ここはご飯党なのか朝食は白ご飯に焼き鮭、味噌汁にお漬物とほうれん草のおひたしって所かな、うん和食

「なんだ、見てもやんねーぞ」

「ホテルで食べてきたから大丈夫だよ」

「·····あんま見るんじゃねぇよ、食べにくいだろうが」

「えへへ、ごめんごめん」

もぐもぐしてるの可愛ーなぁーなんて思いながら見ていたら本人からも注意されてしまったので、なんとなし携帯を取り出し弄る

「そう言えばホークスはなんで今日来たんだ？」

「どーせいつもの思い付きっすよ！」

三島さんの言葉で今日ここに来た本来の目的を思い出した俺は早速Aにお願いする

「そう！今日はAをデートに誘いに来たんだった！」

「「「は？」」」

「お～、ホークスも思い切ったねぇ」

三島さんの驚いた顔と千葉さんのこめかみに青筋が浮び上がるのとAの怪訝そうな顔が並んでいて、俺と俺の横に座る岸さんは思わず笑ってしまう

「ねぇ、Aの今日1日、俺にくれんと？」

ここまで来たんや、絶対もぎ取ってやるけん
Aと一日デート権！