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教室にて。
体育祭が終わった後、明日は休校だとか、そんな連絡を聞かされるだけのHRをしていた。
「え……と、守木…？」
隣の席にいる瀬呂クンに呼ばれてハッとする。
入学当初と同じように窓から外を眺めていたが、気がつくとHRは終わっていたみたいで、相澤センセーはいなかった。
『……あぁ、ごめん。俺待ちだよね。』
俺の話を聞くためにわざわざ皆残ってくれている。
自分の動悸がはやくなっているのは、焦りか不安か。
先程まで相澤センセーが立っていた教卓に立って、クラスメイトの顔を見渡す。
『…まず、今までごめん。
俺は、自分を偽ってみんなを騙して過ごしてた。』
言ってみなきゃわからない。
ヒーローを目指す皆の中に、敵の血が流れている俺がいることを気にしないでくれるかもしれない。
やめろ、変な期待なんてするな。
爆豪クンが特殊な人だっただけだ。俺がやっていたのは、所詮トモダチごっこなんだ。
手が震える。
怖がってんなよ。大丈夫、トモダチごっこが終わるだけ。
「もうさ、そんなんいいから言ってみようぜ？」
上鳴クンが痺れを切らしたかのように声を上げる。
「なんとなくだけど、守木が抱え込んでるのわかってたしよ！」
眩しいくらいの笑顔に言葉を失う。
騙してきた俺を怒りもしないなんて。
「守木くん、ちょくちょく素の部分出てたもんね！私も守木くんのこと知りたい！」
続くように麗日チャンも声をかけてくれる。
俺を励ますような応援するような声で賑やかになっていく教室。
『…なんでこうも…ヒーローを目指す奴らは皆お人好しなのかよ…』
「はは…」と乾いた笑みがこぼれる。
…正直になろう。
…俺は、この人達を信じたい。
続く (更新停止中)
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洸(プロフ) - とてもいい作品です…！夢主くんの気持ち？に入り込めて、感動…！続き待ってます！ (2020年5月7日 18時) (
レス) id: 6d6b8b4f55 (このIDを非表示/違反報告)
疾風-はやて - 夢主くんいいねー！あの猫かぶってるとこの性格いいと思う！私もあんな感じになりた〜い！ (2020年5月4日 10時) (レス) id: a73b9ea5c2 (このIDを非表示/違反報告)
姫乃(プロフ) - 久しぶりに読おえてからもワクワクしてます！更新頑張ってください。応援してます (2020年3月30日 14時) (レス) id: 6edc1c7592 (このIDを非表示/違反報告)
めい - 好きです！次の更新待ってます！ (2020年3月30日 14時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ | 作成日時：2020年3月28日 12時
