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「その話は、また今度にしませんか？
爆豪さんも、轟さんも、飯田さんもいませんし、これから表彰式です。
時間に遅れるわけにはいきませんわ。」
八百万チャンの言葉に皆は納得した。
…それになぜか安心してしまった自分がいる。
「守木くん！ええと、あ、３位おめでとう…！」
話しかけてきたのは緑谷クン。
話しかけたのはいいもの、何を話せばいいのかわからないような様子。
『…ありがとう。…それで？俺に何か用事？』
急かすような言い方をしてしまった。
無理に笑わなくなった分、話し方や態度が冷たく感じてしまうかもしれない。
「…その、さっき…の保険室でのことで。
さっきは身体中が痛くてロクな返事もできなかったんだけど……君が言ってくれた言葉が、嬉しかったから。
ありがとう！」
お礼が言いたかっただけなんだ、と笑った緑谷クン。
『……律儀だなぁ。
あんなの、聞き流してくれてよかったのに。
…つーか、あれが演技だったかもしれないだろ。』
そう言うと、緑谷クンはまた笑った。
…俺が変なことを言ったみたいに。
「あんなに真っ直ぐな目で言われて、演技だと思うわけないよ！
僕は、あれが守木くんの本心だって思って嬉しかったんだ。」
「ふーん」と、返すことしかできなかった。
…真っ直ぐな目をしているのは君だろ。
『…そういや、保健室にいた金髪のおじさんいたよね。緑谷クンのお父さん？』
緑谷クンのベッドのすぐそばにいたし、きっと緑谷クンのお見舞いに来ていた人なんだろう。
俺たちがリカバリーガールに追い払われて、あの人だけ追い払われなかったってことは、緑谷クンと深い関係を持つ人物。
…お父さんにしては似てなかったけど。
「え…っと、き、金髪の…？ご、ごめん、あんまり記憶がなくて…！」
焦ったように目をキョロキョロさせながら話す姿は、「嘘です！」と言ってるようなもんだった。
『…駄目だな、嘘つく時は…もっと、自分に暗示をかけないと。
嘘を本当だと思い込んで、正直に話すようにするんだよ。
……ま、そんなことをする時が来ないことが1番だけどな。
悪い、俺には関係ないことだし、詮索するべきじゃなかったな。何も聞かないから安心していいよ。』
彼にだって、彼の事情がある。
好奇心だけで彼の事情に踏み込むのは違うだろう。
どうせ俺の事情を共有したら、皆離れていく。
敵の血が混ざった俺は、ヒーローを志す皆のお荷物だ。
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洸(プロフ) - とてもいい作品です…！夢主くんの気持ち？に入り込めて、感動…！続き待ってます！ (2020年5月7日 18時) (
レス) id: 6d6b8b4f55 (このIDを非表示/違反報告)
疾風-はやて - 夢主くんいいねー！あの猫かぶってるとこの性格いいと思う！私もあんな感じになりた〜い！ (2020年5月4日 10時) (レス) id: a73b9ea5c2 (このIDを非表示/違反報告)
姫乃(プロフ) - 久しぶりに読おえてからもワクワクしてます！更新頑張ってください。応援してます (2020年3月30日 14時) (レス) id: 6edc1c7592 (このIDを非表示/違反報告)
めい - 好きです！次の更新待ってます！ (2020年3月30日 14時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ | 作成日時：2020年3月28日 12時
