【ヒプノシスマイク】可愛くて謙虚なら最強なのでは？Part2【山田三郎】

可愛さ Lv.53 ページ6

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流石、ミラーハウス…




周りを見渡せば私の姿がズラリと視界に映る



ってか、この格好…




『まじ、恥ずかしい…』





紙袋に入っていたのはアリスのコスプレ

しかも？

すごいミニスカート…そして、

何気にサイズピッタリだったし？

うわぁ、これで三郎探すのかぁ…


ってか、私がこんな格好してるんだから…


三郎も…？


時計ウサギとか？

耳とかついてたらどうしよ…

え、可愛すぎじゃん…。




もしかしたら、帽子屋さんかも…

背も高いし…

微笑んで｢お茶する？｣とか言われたら…

そりゃ、もうお茶しますわぁ…



チェシャ猫も…いいかも…

なんか、三郎がチェシャ猫って…なんか、

えっちだ…。。。





そんな事を悶々と考えて歩いていると

更に迷った…







『…っ、ちゃんと周りみてればよかった…』






妄想に耽(ふけ)るから…





どうしよ…このまま…


ここから出られなかったら…


三郎に会えなかったら…




そんなの、そんなのっ…





『そんなのやだァ！！！！

うわぁーーーーー！三郎ぉぉぉ！！

早く出てこいいぃぃぃい！』




そう叫ぶが私の声が軽くこだまするだけ




静かに消えていく私の声になんだか本当に出られないような気がしてきて

心細くなる…



『…っ、さぶろ…出てきてよっ…』



そう小さく呟いた



『…三郎なんか、三郎なんか…
小さい頃から意地悪で…いっつも一郎さんの前だけでいい子ちゃんで…
学校じゃ友達作らないで、私としかつるまないし…
テスト毎回1位で私の事馬鹿にしてくるし…
私の事ブスとか悪口言うし…
三郎だって、友達いないくせに…
友達ゼロな癖に…


でも、でもっ』







＿＿＿それでも三郎の彼女になれてよかった。




最初は全然乗り気じゃ無かったけど…


今ではこれが終わって欲しくないくらい…


三郎のこと…。






『あーーーーー！！！
三郎のバカァァァァァあ！！！』





はぁはぁと声を振り絞って出した言葉

早くここから出たいよ…

私の目の縁から涙が零れそうになった





｢ちょっと、それ、悪口じゃん？｣


振り返ると｢悪口しか言えないの？｣と不敵に笑みを浮かべる三郎が居た



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