可愛さ Lv.71 ページ26
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私の気が重くてもいつも登校している道や景色は変わらない
ちょっと早めに家を出たからいつも私に挨拶をしてくれるご近所のおばあちゃんやおじさんはまだ外に出ていないようだ
「おはようございます」って挨拶を交わせないのは少し悲しかったけど、それでも私は学校に向けて歩いた
家を出てそろそろ10分
学校と私の家の間には中間地点として小さな公園がある
遊具はブランコと滑り台に小さな砂場。そしてベンチが2つ置かれているだけの小さな公園
そこから何やら声がする男の人の声…と、、
もう1人は…多分まだ声変わりしてない男の子の声
喧嘩しているみたいだ。
私は素通りすれば良いものを、あろう事か盗み聞きしてしまった
公園の入口の近くに近づき耳を澄ませる
「…だぁかぁらぁ!!お前は!__と付き合ってたんだろ?!
いきなりなんで他の女の子と一緒に帰ってんだよ!!」
…なにやら、恋愛関係の事で揉めているらしい
今の私と同じ悩み、その事に少し興味が湧きもうしばらく耳を傾けていた
「あー。もう、だいたいお前には関係無いだろ。
僕が誰と付き合おうとさぁ。
それに__との関係は、前と全然変わってないし、前も今も幼馴染。
あと。付き合ってた。ってのも僕が頼んで彼女のフリしてもらってただけだから。」
……うっわぁぁぁ、なんだよこの子!
めちゃくちゃムカつく言い方すんじゃん?
ってか、この状況私と同じすぎて…、
一体、誰が話して……
私が少し体を上に上げ覗こうとすると咎めていた方の男性が声を上げる
「…ンだと?なんでそんな平然と言えんだよ?
お前がそんな風に言ってて、前みたいに笑ってくれるハズがねェだろ!!
そんな風に言われてるAちゃんの気持ち考えろよ!
…おい、三郎よォ。
お前俺にいつもいつも“低脳”って罵ってくるけど…
今回ばかりはお前の方が低能だからな。
お前の事いつも1番に考えてて、誰よりもお前のこと分かっててくれてるあんないい子を悲しませてる。
お前は!俺に負けずバカだからな!
…早く仲直りするんだぞ。」
そこで私は全てを把握した。
1、話していたのは二郎くんと三郎であること。
2、私は結局三郎にとっては幼馴染。
3、三郎が一緒に帰っていると言う他の女の子は
___きっと、美音である事。
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あきまる - はじめまして!はやく続きが見たいです。頑張ってください! (2021年12月13日 18時) (レス) @page37 id: ba0acfa7ce (このIDを非表示/違反報告)
ありんこの反撃w - はじめまして、とっても面白いです!!続きが早くみたいです!更新頑張ってください (2021年5月30日 14時) (レス) id: 15f63ed88a (このIDを非表示/違反報告)
kalu(プロフ) - はじめまして、突然のコメント失礼いたします。更新再開ありがとうございます...!夢主ちゃんたちの行く末をまた見守ることができるのかと思ったら衝動のまま突撃してしまいました。これからも楽しみにしています! (2021年5月23日 7時) (レス) id: 0f1e89d019 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - すっごくキュンキュンしました!!!続きが気になります! 三郎くんとどうなるのか、すごく楽しみです!更新、楽しみにしています!!!頑張ってください! (2020年12月28日 11時) (レス) id: c20a326205 (このIDを非表示/違反報告)
岡(プロフ) - もしかしてもう続かない系ですか、、、?すごい楽しみです!まってます!!!! (2020年11月15日 12時) (レス) id: 7cbe573543 (このIDを非表示/違反報告)
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