【ヒプノシスマイク】可愛くて謙虚なら最強なのでは？Part2【山田三郎】

可愛さ Lv.68 ページ21

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『幻太郎さんが、電話くれたんじゃないですか…』


幻太郎｢おや、そうでしたかね？
まあ、どうぞ上がってくださいまし。｣

そう言われ玄関で靴を揃え家の中に足を踏み入れる


案内された先は畳の香りが微かに心を落ち着かせる居間

机を挟んでいる彼はニコニコと微笑んでいるだけ
気まづいとまではいかないが、なんとも不思議な空間だろう

私は口を開き幻太郎さんと会話をしようと思った

『今日は、どうして？』

幻太郎｢あぁ。そうです。
今日は少し相談に乗ってもらおうかと思いましてね｣

『相談？
幻太郎さんが、私なんかに？』


幻太郎｢…“私なんかに”ではありません、これはAさんだからこそのお話です。

実は小生、次の原稿のテーマを青春モノにしようかと思いましてねぇ、、
そこで、少しダメ出しを貰おうと、これを読んで貰えますか？｣

そう言って彼は私に丁寧な字で書かれた原稿用紙を何枚か渡してきた

幻太郎｢それはプロットと言うもので、まあ、簡単に言えば大まかな流れです

兎に角、目を通してくれたまへ｣


言われるままプロットに目を通す



物語の主人公は高校二年生の女の子
彼女は彼女の親友と共に今までの日々を過ごしてきて
恋なんて必要ないと感じていた

だが、ある日、彼女の学校に転校してきたのはイケメンで優しくておまけに頭のいい王子だった

そんな完璧王子は絡んでみるととても口の悪い毒舌王子
主人公に悪態を着き ふざけ合えるような中になる
そして次第に王子をすきだと感じる主人公

しかし、主人公の親友も王子に惹かれてゆき
三角関係が始まってしまう

2人を祝福したい主人公は思い悩んだ末に自分の恋を諦めてしまう。


『…これ』

これって、まるで私と美音、そして三郎の話みたい


幻太郎｢この話の続きなんですが。
新たな登場人物が出てきましてね、
その人物がなんとも大切な鍵を握って居るのですよ｣

『新しい登場人物…？』


幻太郎｢ただの三角関係なんてありきたりですからねぇ

実は主人公はこの後、幼馴染の兄と恋に落ちるのですよ
面白いでしょう？

自分の恋を諦めたのに、その原因の血縁者と恋に落ちるのです…｣


涼しい顔の幻太郎さん


『…何が言いたいんですか。』


幻太郎｢そうですねぇ、言いたいこと、と言えば…




＿＿＿小生とお付き合いを始めませんか？

と、言ったところかのぉ…｣




口元を隠しながら笑う彼、唖然となる私にはそれが“嘘”なのか“本当”なのか分からなかった




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