可愛さ Lv.66 ページ19
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ー 美音side ー
『美音は三郎のこと___』
私が山田三郎のこと…?
Aの中ではそうなってるのね…
でも、私の事なんかどうでもいい。
まずは、Aがどう思ってるのか。
Aが、もし、山田三郎の事好きなら___
___私は、私のやるべき事は一つになってしまう
「A。
Aは、三郎くんのこと…
___好きなの?」
Aは私と目を合わせて
次第に顔を赤く染めていった
『…ぁ、私は、
___好き、かも。』
“かも”
そんなに真っ赤になった顔を見せられても説得力がない
___作戦変更。
「…好きだよ。」
『…えっ、美音はやっぱり…』
「うん、好き。
Aの気持ち、知ってたけどごめん。
譲れない…。」
私の言葉を聞きAは少し俯いて溜まっていた涙を拭う
「…Aっ、」
『大丈夫だよ、私っ…!
応援するから!!
ごめん、美音、私のせいで…苦しい思いさせちゃって…
…ごめんっ、』
ぎゅっと、私の背中に手を回しAは少し涙声でそう私に言ってきた
私はただ、「大丈夫だよ。」と言うしか出来なくて
少しそのままAの涙が流れるまで抱きしめたままだった
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『…もう、大丈夫だから…
美音は授業でなよ…』
カバンを持って立ち上がった彼女はそう言った
『こんな顔じゃ戻っても騒がれる自信しかない』
と言って自分の帰路を辿った
その背中はどこか哀しそうで、決意を決めたようにも見えた
「あーぁ、結局こうなるのか…
イヤだけど、Aのタメだし…
ちょっと、頑張っちゃおっかな…」
___好きだよ。
その言葉は私の叶わない恋の言葉。
私はAの事が___
___好きだよ。
これは私の好きな人が好きな人と結ばれる物語
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あけましておめでとうございます。
『可愛くて謙虚なら最強なのでは?』
をご愛読下さってありがとうございます。
本小説もそろそろ終盤に差し掛かっております。
確実に動き出す歯車、覚悟を決めたAちゃんに、終わりを告げた美音ちゃん。
もう暫く、『可愛くて謙虚なら最強なのでは?』にお付き合い下さい。
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618人がお気に入り
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あきまる - はじめまして!はやく続きが見たいです。頑張ってください! (2021年12月13日 18時) (レス) @page37 id: ba0acfa7ce (このIDを非表示/違反報告)
ありんこの反撃w - はじめまして、とっても面白いです!!続きが早くみたいです!更新頑張ってください (2021年5月30日 14時) (レス) id: 15f63ed88a (このIDを非表示/違反報告)
kalu(プロフ) - はじめまして、突然のコメント失礼いたします。更新再開ありがとうございます...!夢主ちゃんたちの行く末をまた見守ることができるのかと思ったら衝動のまま突撃してしまいました。これからも楽しみにしています! (2021年5月23日 7時) (レス) id: 0f1e89d019 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - すっごくキュンキュンしました!!!続きが気になります! 三郎くんとどうなるのか、すごく楽しみです!更新、楽しみにしています!!!頑張ってください! (2020年12月28日 11時) (レス) id: c20a326205 (このIDを非表示/違反報告)
岡(プロフ) - もしかしてもう続かない系ですか、、、?すごい楽しみです!まってます!!!! (2020年11月15日 12時) (レス) id: 7cbe573543 (このIDを非表示/違反報告)
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