可愛さ Lv.60 ページ13
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観覧車が1周周り私と三郎は観覧車から降りた
三郎「…じゃあ、ちょっと行ってくるからここで待ってて」
そう言いながら三郎はペアリングを貰いに行った
三郎の背中に手を振りながら私は少し考えてしまったのだ
___このまま私は三郎の彼女役でいいのだろうか…
「続けたい」
そう思う気持ちも確かにあるのだ
だが、私がどう足掻いたところで三郎の気持ちはきっと変わらないだろう
思いが結ばれた2人はきっとこれから色々な出来事に出会い
お互いの気持ちを確かめていくのだろう
そう考えると三郎と美音の邪魔など出来ない
それに___
今日、私が三郎を呼び出したのは…
未練を確かめるためなんかじゃない
___この関係にピリオドを打つためなのだ
そう再び気持ちに整理をつけると私は気合を入れ直すため自分の両頬を叩いた
ー ー ー ー
三郎「ただいま」
そう言って帰ってきた三郎の手には小さな赤い箱が2つ
『おかえり、早かったね』
三郎「そうかな?
あ、はいこれ、念願のペアリング
ちょっと、今付けてみてよ?」
三郎はそう言ってリングを箱から出して私の左手の薬指に付けた
泣きそうだ、なぜここの指なのだろう
だが、きっと『何故?』なんて聞いたら私のこの気持ちに歯止めが効かなくなりそうで怖い
あえて涼しい顔をして笑顔で『ありがとう』その言葉だけを告げた
三郎「そろそろ帰ろっか、きっといち兄が心配してる
学校もサボったから、怒られるかもね」
『…そうだね、怒られるかもね…
ねぇ、三郎。』
三郎「ん?なんだよ、 」
向かい合った顔お互いの目を見つめて私は三郎に最後の思いを告げた
『やっぱり、私これ受け取れない
やっぱり、あんまり好きじゃなかった、それに、三郎とペアだなんてなんだかおかしいよ。
付き合ってもいないのに、ペアリングだなんて。
私達は幼馴染だよ?
こんなことする愛柄じゃない。』
三郎「…なに、いきなり。」
三郎の目が怖い…
冷たく、冷静な目で私を見つめる三郎
『…っ、だから!
もうこんなことは辞めたいって言ってるの!!
偽って、こんな恋人ごっこするなんて…楽しくないよ…
ごめん、三郎、私、もう終わりにしたい
だから、これは受け取れない。』
ペアリングを自分の指から外し三郎手へと渡した。
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あきまる - はじめまして!はやく続きが見たいです。頑張ってください! (2021年12月13日 18時) (レス) @page37 id: ba0acfa7ce (このIDを非表示/違反報告)
ありんこの反撃w - はじめまして、とっても面白いです!!続きが早くみたいです!更新頑張ってください (2021年5月30日 14時) (レス) id: 15f63ed88a (このIDを非表示/違反報告)
kalu(プロフ) - はじめまして、突然のコメント失礼いたします。更新再開ありがとうございます...!夢主ちゃんたちの行く末をまた見守ることができるのかと思ったら衝動のまま突撃してしまいました。これからも楽しみにしています! (2021年5月23日 7時) (レス) id: 0f1e89d019 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - すっごくキュンキュンしました!!!続きが気になります! 三郎くんとどうなるのか、すごく楽しみです!更新、楽しみにしています!!!頑張ってください! (2020年12月28日 11時) (レス) id: c20a326205 (このIDを非表示/違反報告)
岡(プロフ) - もしかしてもう続かない系ですか、、、?すごい楽しみです!まってます!!!! (2020年11月15日 12時) (レス) id: 7cbe573543 (このIDを非表示/違反報告)
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