【ヒプノシスマイク】可愛くて謙虚なら最強なのでは？Part2【山田三郎】

可愛さ Lv.58 ページ11

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その後も私達はリングから出される課題を着実にクリアしていった


遊園地内にある宝箱を3つ探し出したり

とあるテーマパークのキャラクターを探し出したり

とにかく走り回ってすっかりさんさんだった太陽は綺麗なオレンジ色へと変わっていた

そして最後の課題

リングの文字盤には

「“ヤケイ ヲ バックニ オモイデ ヲ キザメ”」

とその文字だけが残っていた



三郎｢思い出を刻めって多分写真とかに残すしか方法が無いから写真を撮るって事でいいと思うけど…

夜景はどうする？
夜景って言っても沢山あるよ？｣

『んー、どうせならパーク全体が見えるところがいいよねぇ』

三郎｢パーク全体…。

観覧車…とか？｣

三郎がこちらを向いて答えてきた
｢確かに観覧車なら｣とかブツブツ呟いている三郎に私は『さっすがぁ！』と笑みを浮かべる

そうと決まれば観覧車へ直行

観覧車へと着くと長蛇の列

『えっっ、待って、めっちゃ並んでるよ？
え？すごい人気じゃん。』

三郎｢そうだね、でもそれもそうだよ｣


トントンと三郎が指さした電灯の柱に貼ってある貼り紙を私は覗き込む

そこには“カップルで乗ると愛が深まる”と書いてある

よく列を見れば確かにカップルばっかりだ

どの人達も仲良く手を繋いで寄り添い楽しそうに笑みを浮かべている



私の右を見れば三郎が立っている

私よりだいぶ背が高い彼

整った顔立ちはお兄さん達よりもずっと愛らしくふと見せる笑顔がたまらない


『手を繋ぎたい』

そんな感情に駆られる私だが、自分から言う勇気がない

私達は傍から見ればカレカノなのであろうが、実際は違う…


それは今までもこれからもきっと変わらない悲しい事実なのだから

でも…今日だけは



『…さ、三郎！！』


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