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14話 ページ14









ま「…A〜……離れないで」






いや、腰に巻きついて離れないのは貴方の方でしょ
と言いたい


さっきから酔いが全然冷めない彼は
やっぱりしっかりとした男の人の体

なかなか私の力じゃどうにかできない






『まふ。私着替えなきゃ

一旦離れて?』





帰ってきたばかりでまだスーツのまま
それに汗もかいた状態の私に抱きついている




ま「……嫌ぁ…A……」



半泣き状態でそんな顔して
見つめないでよ、




『…わかった、もう少しだけね』



よしよしと撫でるとご満悦な表情
足元にはてててと寄ってきたいろはちゃん




猫2匹いたっけ、






特大猫(彼)をしばらく撫でると眠くなったのか
うたた寝をし出す



隙を見て今のうちにとそっと彼から離れて
お風呂に向かい、体を洗う






お風呂から上がり髪を拭いていると


またもや軽快な
インターフォンが鳴った






こんな夜遅くに誰だろうと扉に近づくと



る「ごめんluzやわ〜」


とさっきぶりのluzくんの声






扉を開けるとさっきふわりと香った
大人っぽい香水の匂いをさせたluzくんが顔を覗かせる


『どうしたの?』





luzくんは一瞬ぼーっとしてから


る「…あぁ。財布忘れてん。

リビングに置き忘れてへんかな?」



『待ってて、見てくるね』






くるっと向きを変えて
財布を探しにリビングに行くと


ソファでぐっすり寝ていた彼の近くに
高価そうな皮の財布が


これかなと思い、財布を持って
玄関にいるluzくんのところに戻った





『これ?財布』




私の手元を見てぱぁっと明るくなる


る「ありがとう!
ごめんなぁまたこんな遅くに来て…」


『ううん、見つかってよかったよ』





ニコッと笑うとまたぼーっとし出すluzくん

さっきからどうしたの?
と首を傾げると

10秒間くらい黙ってからluzくんが





「あのさぁ…」




と口を開くからなんだろうと思い耳を澄ませた






「…髪濡れとるし、頬も赤いし




.




そんな格好で扉開けたら襲われるで…?」



私の腕を少しだけ引っ張って
luzくんが言った



至近距離のluzくんは
私の身長を容易く隠してしまえるほどに高い






「…俺じゃなかったらどーするん、

気ぃつけなあかんで?」









あまり見ない真剣な顔で言われた

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設定タグ:歌い手 , まふまふ   
作品ジャンル:恋愛
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優華 - 面白いです!もっと評価されるべき!! (2019年10月25日 17時) (レス) id: ee8e84d10b (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - Azさん» 読んでいただきありがとうございます!更新頑張ります(*´-`) (2018年10月9日 15時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
Az - すごい面白いです!まふまふが縋り付いてくる感じが特に好きです!!!続きが楽しみです更新まってまーす! (2018年10月8日 21時) (レス) id: 77b8622472 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Maa | 作成日時:2018年10月3日 22時

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