12話 ページ12
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『なん…で?』
私の動揺も知らず
「そらるさん
ちょっとAと話したいんで
部屋貸してもらってもいいですか?」
そらるさんの頷きを確認して
私の手をそらるさんの寝室まで引っ張った
パタンと扉を閉めると同時に
彼は私を見つめて
「隠し事。しない約束だったね」
私は顔を上げられない
「…えっとね
.
あの人はボクのマネージャーの彼女さんなんだ」
え、?
「実は
Aと付き合った記念日に
歌作ろうと思って
その相談をしてたんだ」
本当だよ?と言いながら
私が見た後ろ姿の女の人とマネージャーさんの幸せそうな顔の写真を見せてきた
え、じゃあ…
『早とちり…?』
「そういうこと」
嘘、死ぬほど恥ずかしい
途端に彼の顔を見ていられなくなって
後ろを向いた
でもそんな余裕を持たせずに
彼はグッと私の手を引っ張った
「ねぇ目逸らさないで…
こっち見て?」
こんな勘違いして文句言った後だよ
やだ、こんな顔見られたくない
『…やぁっ…』
「ばか…
他の人好きになるわけないじゃん」
ベットに押し倒されていた
(※そらるさんのベット)
「ボクはAだけだよ
Aも
ボク以外見られなくしてあげる」
チクっとした痛みを感じて
彼は私から離れた
彼は満足そうな顔をして私を見た
「そういえば
そらるさん記念日のこと知ってるはずなんだけど…」
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え
そらるさ〜ん…
そらるさんのイタズラ心が招いた
ある晩の出来事でした
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優華 - 面白いです!もっと評価されるべき!! (2019年10月25日 17時) (レス) id: ee8e84d10b (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - Azさん» 読んでいただきありがとうございます!更新頑張ります(*´-`) (2018年10月9日 15時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
Az - すごい面白いです!まふまふが縋り付いてくる感じが特に好きです!!!続きが楽しみです更新まってまーす! (2018年10月8日 21時) (レス) id: 77b8622472 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Maa | 作成日時:2018年10月3日 22時