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【懐玉・玉折】断章/XXII ページ5

ーAsideー

灰原の葬儀後、私は夜蛾先生に連れられて天元様の元へ

天元様は奈良時代から生きているお方で、もちろん伊勢の巫女についてもご存じだった

しかし、その存在を総監部に公にしなかったのは天元様なりの気遣いだったらしい

去年の一件により私はあまり天元様に心を開くことができなかったが、天元様自ら結界術の手ほどきをしてくださるそうで私はより強くなるためにしばらくの間天元様の元での修行を決めた

このことにより高専で過ごす時間が一気に減って、七海と会う時間も合わせるように無くなっていった

これはきっと天元様なりの罪滅ぼしなのではないかと私が思うようになった頃、夏油先輩が非呪術師の虐殺事件を起こしたことを天元様から伝えられる

私は耳を疑ったが、取り乱すことはなかった

怒りもなく、悲しみもなく

『そうですか』

ただただ”無”だった

新宿で先輩たちが夏油先輩に会ったことを聞いて、任務で外に出た帰りに運試しもかねて新宿を訪れてみた

すると

夏油「や」

『本当にいた・・・どうも、お久しぶりです』

夏油「灰原の葬儀以来かな?その後全然顔見せないから心配してたんだよ」

『それはすみませんでした。先輩はお元気そうでなによりです。』

夏油「・・・Aは私のことを責めないのかい?」

悟は凄かったよと笑う

『貴方を叱るのは夜蛾先生と五条先輩の役目だと思っています。それに私は貴方が悪だと思いきれない中途半端な人間ですから』

と言うと先輩は私の手を取って

夏油「それじゃあ私と来るかい?」

Aなら大歓迎だと言う

『ははっ。話聞いてました?中途半端な人間なんですよ?貴方は目的のために両親をも殺しましたが私に同じことができるかと言われればそれはNOです。』

と言いその手をはらうと「じゃあ何でここに来たんだ?」と言われる

『そうですね・・・分かりません。ただ、貴方はとても優しい人だから。だから多くのことを抱え込んで今この状況になっているんだと思います。あの時、もっと先輩と話しておけばよかったと後悔してます。』

と言うと

夏油「Aは優しいね。その言葉だけで十分だよ。ありがとう。」

とあの夏以来の笑顔を見せる。あぁ、私ではやっぱり無理だった

『さようなら先輩。お元気で』

夏油「あぁ、さよならA。私の可愛い後輩」

想像以上な穏やかな別れ。でもこれが一番だと私は思う。

そしてこれが私たちの”最期”の会話で、もう二度と私と先輩は会うことはなかった。

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あーすー(プロフ) - ぽちゃまるさん» コメントありがとうございます!!本当にうれしいです!!頑張ります!! (9月26日 18時) (レス) id: abc104f6c6 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃまる(プロフ) - 初コメント失礼します。控えめに言って最高すぎますうわぁぁん😭😭 私の大好きなブルーロックと呪術廻戦の合併作なんて…思いつかなかった!!これからも、見続けます!頑張ってください!!応援してます! (9月25日 18時) (レス) @page6 id: 196c2a275c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あーすー | 作成日時:2023年9月25日 11時

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