検索窓
今日:49 hit、昨日:210 hit、合計:165,203 hit

【懐玉・玉折】断章/XXI ページ4

ー七海sideー

七海「なんてことはない二級呪霊の討伐任務のはずだったのに・・・!!クソッ・・・!!産土神信仰・・・あれは土地神でした・・・1級案件だ・・・!!」

何で自分だけ助かったんだ!!

夏油「今はとにかく休め七海。任務は悟が引き継いだ。」

本当に・・・本当に・・・どうして・・・!!

七海「・・・・・・・もうあの人1人で良くないですか?」

思わず零れてしまう本音

夏油先輩は私の言葉に返事をすることはなかった

灰原の最期の言葉が耳から離れない

灰原「”七海は絶対に無事に帰らないといけない!!Aのためにも!!”」

七海「”それは貴方も同じだ!”」

そう言っているのに一歩も引こうとしなかった

灰原「”後は頼んだ!!”」

そう遺して灰原は死んだ。私に大きな大きな呪いを残して。

どれぐらい時間がったのだろうか・・・

Aは灰原の死を知らされたのか?それとも・・・

それともAももしかしたら・・・

最悪の結果が頭をよぎる

すると安置室の扉が思いきり開かれ

『七海!!灰原!!』

任務先から飛ばしてきたのかあちこち血まみれでボロボロのAが入ってきた

恐る恐る灰原の遺体を隠す布を取り顔を見るA

七海「すみません・・・私だけ・・・生き残ってしまいました」

早く、早く私を罵ってほしかった。”何故自分だけ生き残っているのか”と

Aにはその権利がある

Aは静かに灰原にかかっていた布を戻し私に聞こえない声で何か言った後、私に近づいて

『ごめんね七海・・・辛かったね・・・ごめんね・・・っ!!』

と大粒の涙を流しながら言い、私を抱きしめた

七海「な・・・なんで貴女が謝るんですか・・・!!」

彼を死なせてしまったのは私だというのに

彼女の抱きしめる力と涙がさらに自分の罪を深く自覚させる

その罪意識に耐えられず、私も涙が出てきた。

私たちは葬儀屋が灰原の遺体を引き取りに来るまでお互いを抱きしめながら延々と泣き続けたのであった

【懐玉・玉折】断章/XXII→←【懐玉・玉折】断章/XX



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (96 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
280人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あーすー(プロフ) - ぽちゃまるさん» コメントありがとうございます!!本当にうれしいです!!頑張ります!! (9月26日 18時) (レス) id: abc104f6c6 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃまる(プロフ) - 初コメント失礼します。控えめに言って最高すぎますうわぁぁん😭😭 私の大好きなブルーロックと呪術廻戦の合併作なんて…思いつかなかった!!これからも、見続けます!頑張ってください!!応援してます! (9月25日 18時) (レス) @page6 id: 196c2a275c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あーすー | 作成日時:2023年9月25日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。