35話 ページ37
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「おはよう」
『おはよ、熱大丈夫?』
「うん。すっかり良くなったみたい」
自分の額に手を当ててヘラっと笑いながら言った
「最近あんま寝てなくてさ、
昨日はなんでかぐっすり寝れたから身体がラクでラクで」
んーーー、っと背筋の伸ばして体を捻っている
『仕事忙しいの?』
「ん〜。まぁね」
これ以上何も聞かないで、と言われているみたいな視線を感じて触れないようにした
お互いのことは捜索しない。
そう約束を交わしたわけじゃないけど
いつの間にか決まっていた暗黙のルール
だから私は彼の個人的なことは何も知らない
もちろん彼も私の事を何も知らないだろう
「ねぇ、ひとつお願いしていい?」
『ん?なに、?』
何だろうと耳を傾けた
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「わぁああ!美味しそう!」
『ある物だけで作ったから味は保証しないよ(笑)』
私が作った料理に
目を輝かせる彼が嬉しそうに声を上げた
少ない野菜とご飯でケチャップライスを作り、
卵でまとめる
俗に言う、オムライスという物
「いただきます!」
丁寧に手を合わせて合掌をした彼は
私の作ったオムライスを頬張る
ひと口、またひと口と口の中に入り
咀嚼した後に私の方を見た
「んーーーー!!!美味しい!」
彼の反応にほっと胸を撫で下ろす
よかった…不味いって言われたらどうしようかと思ってた
「料理上手だね」
『そんなことないよ(笑)』
みるみる少なくなっていくオムライスは
あっと言う間に彼の胃袋に収まった
私もびっくりするくらいの速さで
「ご馳走様」
『お粗末様でした』
もう一度手を合わせて合掌した彼は
お皿をシンクの方へ持っていき、洗い出す
ついでに浸け置きしておいたフライパンも洗ってくれた
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ぽんず(プロフ) - 更新楽しみに待ってます♪ (2019年1月11日 6時) (レス) id: 98acc9f874 (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - ぽんずさん» 読んでいただきありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - アリスさん» もう少しでわかります( ´艸`)面白い作品になるように頑張ります!!ありがとうございます! (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 続きが気になる….!!! (2019年1月9日 7時) (レス) id: 98acc9f874 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - まだ出ていない人…そらるさんかな?うぅー続きがきになる!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年1月8日 0時) (レス) id: db92432c81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Maa | 作成日時:2018年11月13日 18時