30話 ページ32
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『お、お邪魔します』
「どうぞ〜」
彼の家
部屋中いっぱいに広がる彼と同じ匂い
それだけで胸が高鳴る
「立ってないで座りなよ」
ポンポンと横を叩かれ、
素直に彼の横に腰を下ろした
座った位置からぐるりと部屋を見渡す
率直に言って、物が少ない
何も無いわけではないけど
綺麗に整頓されてて、あまり使わないのかなと思うほどに多少ホコリを被っているものもある
もしかして他の女の人の家にずっと…
と思ってしまう、私の脳はもうダメかもしれない
「Aって何でも興味津々に見るよね(笑)」
無言で部屋を見る私に痺れを切らしたのか
可笑しそうに微笑んでいた
『えっ!…まふくんち初めて来たなって』
「僕の家にそんなに興味ある?
あっ、それとも
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…僕に興味あるの?」
赤い顔をしてほんのり汗ばんだ前髪を分ける仕草をする彼に
ドキドキと鼓動が止まらない
『…ま、まふくん、熱は?』
話を変えようと聞くと赤い顔をした彼が
私の首元に倒れ込んできた
首にかかる熱い吐息に体が反応する
「離れないで」
『…っ』
ゆっくりと彼の白い髪を撫でると
荒かった息が少しだけ落ち着いた
「A、僕のベット行こ」
甘ったるい声が耳のすぐ側で聞こえて
顔が熱くなる
『…うん』
握られた手を引かれて、彼の寝室に向かった
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ぽんず(プロフ) - 更新楽しみに待ってます♪ (2019年1月11日 6時) (レス) id: 98acc9f874 (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - ぽんずさん» 読んでいただきありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - アリスさん» もう少しでわかります( ´艸`)面白い作品になるように頑張ります!!ありがとうございます! (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 続きが気になる….!!! (2019年1月9日 7時) (レス) id: 98acc9f874 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - まだ出ていない人…そらるさんかな?うぅー続きがきになる!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年1月8日 0時) (レス) id: db92432c81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Maa | 作成日時:2018年11月13日 18時