22話 ページ24
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『わっ……やば』
備え付きのお風呂場にある鏡の前で
服の襟元を伸ばす
見ると10数個ほどついた痛々しいキスマーク
元々肌は白い方だから真っ赤マークはよく目立つ
こんなに噛まれたんだ
少し視線をずらすと鏡越しにシュンとしながこっちを見つめる彼がいた
…チワワみたい
「…ごめんね、
こんなになってたなんて気づかなくて」
『ううん。大丈夫だよ』
私も彼にマークを付けようと思って試したけど、やっぱり彼が付けるものより薄かった
もう一度彼は私の首や鎖骨に付いたキスマークを見て微笑む
「ふふっ、もうハイネックしか着れないね」
「…自分のは目立たないからって他人事みたいに」
彼は、さっきまでのひと時と違って
可愛らしく微笑んだ
私の好きな顔
その顔をずっと見ていたいと思う私は強欲すぎるんでしょうか
ずっとそばにいて欲しいと思ってしまう私は
“ワガママ”なんでしょうか
「帰ろっか」
『うん』
短く返事をして、私たちは部屋を後にした
.
.
「今日もお疲れ様。またね」
『うん。ばいばい』
運転席の彼に手を振り、
いつものように見送った
見えなくなるまで見送ったのに
呆然と立ち尽くしてしまうほど
彼との濃すぎる時間に余韻を感じている
さっきまでの温もりは
どんなに寒い空の下でも私の体を冷やさない。
『…帰らなきゃ』
重い足を何とか動かして、家の前まで行き鍵を開ける
靴を履き変えようと玄関の隅に腰を下ろした
ふと視線を横に向けると
目の前にある等身大の鏡に自分が写っている
.
…あっ
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よれた服から覗くたくさんの赤いマーク
見るとどうしようもなく
好きという気持ちが溢れてきた
『…まふくん』
小さく彼の名前を呼ぶ
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貴方に恋い焦がれて
ほかの誰とも違う
貴方だけのキスの温度を知ってしまった
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ぽんず(プロフ) - 更新楽しみに待ってます♪ (2019年1月11日 6時) (
レス) id: 98acc9f874 (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - ぽんずさん» 読んでいただきありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - アリスさん» もう少しでわかります( ´艸｀)面白い作品になるように頑張ります！！ありがとうございます！ (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 続きが気になる….！！！ (2019年1月9日 7時) (レス) id: 98acc9f874 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - まだ出ていない人…そらるさんかな？うぅー続きがきになる！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年1月8日 0時) (レス) id: db92432c81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maa | 作成日時：2018年11月13日 18時
