12話 ページ14
.
一瞬耳を疑った
慌ててロッカーについている鏡で確認すると
そこにはくっきりとついた赤い跡が
何重にも重ねて付けたのか
まるで真っ赤な薔薇が付いているかの様
ドクドクとなる胸はきっとおかしいんだよね
火照る顔を何とか抑えて、落ち着かせる
てか
やばい、うらた先輩にばれた…
ゆっくりと先輩のいる方に目を向けると
ニコニコと微笑んでこちらを見ている
「へぇ〜?なるほど」
…絶対何か勘違いされてるよね、
「大胆だね〜〜
彼氏としちゃったんだ?」
『ちがっ!彼氏じゃな……ぃって、あ。』
何言ってんの私ぃいいいいいい!!!
口を滑らしてしまい、血の気が引いた気がした
先輩はピタッと動きを止めて表情ひとつ変えずに
「……その話、詳しく聞きたいなぁ〜」
さっきまでの微笑みと違って
なんとも言えない怪しい笑顔で聞いてきた
先輩、こうなると勘が鋭いから
…もう、言うしかないか…
.
.
「…つまりまとめるとさ、
よく知らないセ〇レのことが好きでどうしていいかわからない、と?」
場所を変えて、居酒屋で机を挟んで話している
ここなら話しやすいでしょと気を遣ってくれた
『…好きって言うかよくわかりません。
彼がどう思っているのかも
そもそも セ、セ〇レなのかも
わからない、ような』
好きになるってどんな感じだっけ
恋愛って今までどうしてたんだろ
よく思い出せない
「まぁお前がどう思ってるかは置いといて、
そいつは少なからずお前のこと
気に入ってると思うけどな」
『…気に入られてるのかな』
「だってまたねって言われたんだろ?
次会えること期待してるってことじゃない?
まぁ、そいつの性格にもよるかもしれねーけどさ」
“お気に入り”と聞くだけで
目元が熱くなる
私は彼にとって必要な存在なのかな
彼に私はどういう風に見えてるのかな
私は彼にとって“都合がいい”存在なのかな
.
554人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽんず(プロフ) - 更新楽しみに待ってます♪ (2019年1月11日 6時) (レス) id: 98acc9f874 (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - ぽんずさん» 読んでいただきありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - アリスさん» もう少しでわかります( ´艸`)面白い作品になるように頑張ります!!ありがとうございます! (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 続きが気になる….!!! (2019年1月9日 7時) (レス) id: 98acc9f874 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - まだ出ていない人…そらるさんかな?うぅー続きがきになる!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年1月8日 0時) (レス) id: db92432c81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Maa | 作成日時:2018年11月13日 18時