。無敗の女帝。I【黒子のバスケ】 (ページ5)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:15,589 hit

マネージャーページ5

『桃井さつき』

『新井美希』

『菊池敦子』

と、名前が書かれた入部届に目を通しながら偉そうながらも教壇に立つ

偉そうに、は余計か
でも一応先輩としての威厳は保っておきたいので、まずは丁寧に自己紹介から

主将たる修ちゃんからは
『マネージャーはお前に任せる』
との事なので、アカペラなモノだった

わざとらしく、コホン、と咳をついて

「初めまして。帝光中学へようこそ。そして、マネージャーに立候補していただきありがとうございました、二年の白川Aです」

宜しくね
と、ニコリと笑えば、変に緊張感が和らぐ

新入生は緊張していた
だからといってテストを受けなくていい、という訳ではないけれど

これは絶対事項らしい
先輩が注意深く言っていたことを思い出す

『いーい？どんなに新入生が泣いて喚こうがテストだけは受けさせなさい！！それだけで泣くなら無理よ』

と、何とも非情なお言葉を

私はテスト用紙を取り出して、三人に配った
始めはキョトンとしていた三人だったが合点がいったようで直ぐに始めてくれた
因みに今年度からテストは紙にした

理由は…うん、悟ってくれ
口下手なんだよ、新入生とどう話せばいいか分かんないんだよ…

そうしている間にテストは終わり、回収した
空欄は無し、見事なモノである

裏なしの為、目でチェックしてもこれといった間違いは見当たらなかった

「んじゃ、行こうか」

「…え？」

「何処に、ですか？」

私は朗らかに笑い、反対側を指さす

「勿論バスケ部が待つ体育館よ。今日からマネージャーとして、宜しくね？」