治らない、直さない【鬼滅の刃】

幻像が４体 ページ13

「「お館様の、おなりです」」







バッと、さっきまでの雰囲気が嘘のように、全員がこうべを垂れる


もちろん私も、あの人も








気配で分かった



お館様が日のもとにいらっしゃる








いの一番に、私が挨拶をした







『お館様、前と変わらずご壮健で、何よりです。我々柱、今お館様のもとに集まりました』





「ありがとう、A。身体は大丈夫かな？」





『はい、迷惑をかけて申し訳ございませんでした』








…若干、お館様の声に、驚きが混じっていたのは気のせいだろう





あ、みんな、


「取られた」


的な顔をしてる







その間にも、お館様が話をする








「みんな、まだ余韻が残っているだろう。だが、あの子の分まで、戦おう。それが生きている私たちにできることだから」





「「「はいっ」」」








この返事に遅れたのは、私一人だった




まって、あの子って誰？






誰か、お館様関係の人でも亡くなられたのかな？









そう思うと、やはり胸が苦しくなり、みんなから遅れて、黙祷した

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