浪漫.31 ページ32
梅雨が助けようとするも、相手が強い物の怪すぎて近づけない。
「…っ赤髪の貴方…どうにかできないの…?!」と取り乱して叫ぶ梅雨。
梅雨にとって、Aはこの世で一番大切な存在。
絶対に守ってみせるのだ。
あの時、Aが梅雨に手を差し伸ばしたように。
そんな事をしているうちにも、Aは水の中へと飲み込まれていく。
梅「ねぇっ…Aさんを助けてちょうだい…!お願いよ…!」
泉「白雪を…、まず白雪を止めなきゃならない。」
菱「確かあれ、泉が今書いてる戯曲から逃げ出した物の怪なんでしょ?」
泉「あぁ、遠くにいる恋人に会いたがっているんだ。でも川を守ってる白雪が居なくなると、その村は水害で潰れる。」
菱「…だから、その白雪さんがいなくなったら困るわけ。」
泉「そういう事…。」
梅「そんな御託聞いてる暇は無いの。今欲しいのは、Aさんを助ける方法だけ。」
キッ…と二人の男を睨む梅雨。
思わずその睨みに、ピンっと背筋が伸びる。
そうだ。
何をやっているんだ自分は。
女が一人、しかも自分が元凶で死ぬかもしれないのだ。
そんな時に何も動かないのは、男として名が廃る。
唇を噛み締めて、泉は菱田に向かって叫びながら窓に向かって走り出した。
泉「菱田!僕は、僕の白雪を止める!!
菱田は、Aが川から上がった後を頼む!!」
菱「おい泉っ!!ちょっと待っ…!!!」
梅「っ…菱田さん、川辺で二人を待ちましょう。それが私達にできることだから…。」
四の五の御託はいらない。
今必要なのは、「助ける」のひとつだから。
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雪路 - とっても面白いです!私は藤田さんファンなので、藤田さんとの絡みがたくさんあってすごく嬉しい( 〃▽〃)これからも更新頑張ってください!応援しています☆ (2019年7月28日 23時) (レス) id: c4ea89a33d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - とても面白いです…!! (2019年7月13日 9時) (レス) id: 3a593efc86 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - せりなさん» ありがとうございます〜!!!! (2019年7月6日 19時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
せりな(プロフ) - 面白いです! (2019年7月5日 8時) (レス) id: 9f79ffa67e (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - アミュレットさん» 私もです〜!我慢できずにとうとう夢小説に手を出してしまいました…笑 . 私鏡花ちゃんが好きなので、音二郎さんと取り合われるのが楽しすぎて…! (2019年4月19日 19時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
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