浪漫.24 ページ25
女の恨みは怖い。
明治の女性が男にどういう感情を抱きながら生きていたのかは知らないが、現代の女は割と強いのである。
校舎前の階段に腰掛け、青い空をぐぅっと仰いだ。
｢んんっ…｣と背を伸ばす。
未だに着慣れない袴は、来ているだけで体力を奪われる。
刹那、一瞬隣に気配を感じた。
顔だけそちらに向けると、｢お疲れですね。｣と梅雨が微笑んでいる。
その母性有り余る美人さに、｢…梅雨さぁん……｣と甘え声を出してしまう。
梅｢あらあら、昨日の威勢の良さは何処に行かれたのかしら。｣
｢梅雨さんそれ嫌味って言うんだよ。｣
梅｢ふふ、私てっきり赤髪の少年を好いているのだと思っていました。｣
｢…え、ちょっと待って何の話ですか？｣
梅｢あら白々しい。
Aさん画家の緑の少年がお好きだから、頬に接吻なんてしたのでしょう？｣
｢いや私別に…鏡花ちゃんも春草もそういう意味では好きじゃないですよ？｣
梅｢…は……。｣
｢え。｣
ぽかーん…とした梅雨の顔に、思わずAの顔もぽかーんとなる。
どこから自分が菱田を好きだなんて話に繋がったのだろうか。
｢は？｣と聞きたいのは、割とこっちだ。
梅雨は何かAに確認するかのように、｢待って待って…｣と焦っている。
梅｢じゃあAさん…、貴方好きでもない男に口づけしたって言うんですか…？！｣
｢え、頬にですよ…？！｣
梅｢頬へですよ…っ？！！｣
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雪路 - とっても面白いです！私は藤田さんファンなので、藤田さんとの絡みがたくさんあってすごく嬉しい( 〃▽〃)これからも更新頑張ってください！応援しています☆ (2019年7月28日 23時) (
レス) id: c4ea89a33d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - とても面白いです…！！ (2019年7月13日 9時) (レス) id: 3a593efc86 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - せりなさん» ありがとうございます〜！！！！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
せりな(プロフ) - 面白いです！ (2019年7月5日 8時) (レス) id: 9f79ffa67e (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - アミュレットさん» 私もです〜！我慢できずにとうとう夢小説に手を出してしまいました…笑 . 私鏡花ちゃんが好きなので、音二郎さんと取り合われるのが楽しすぎて…！ (2019年4月19日 19時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
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