【実話】私が虐待されていることに気が付くまでのお話

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「めるちゃん。それ虐待じゃないの？」

『・・・え？』

これは、私が虐待されていると気が付くまでのお話。

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設定

兎森 める (うさぎもり める)

※ 体験談なので名前は固定です！ごめんなさい・・・

年齢 １６歳

高校生

【家族構成】

父

母

兄(七つ年上)

祖父(母方)

祖母(母方)
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幼少期から書いていきます。

記憶と当時の日記だよりなので変なところがあるかも知れません。

それでもいいよ と言う心優しい方はこのままお付き合いください。

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“勉強で誰よりも一番になりなさい。”

お母さんにいつも言われる言葉。

私はお母さん以外とあんまり話したことがない。

おんなじ家に住んでるのに。他の家族は普段私が話しかけても何もいないように振舞った。

寂しかった。でも、それが普通なんだと割り切った。それが三才の時の話。

二歳の頃から塾に行ってた。お母さんが言う通り一番になるために必死だった。

だからといってずっと勉強漬けだった訳じゃない。

この辺は田舎で同年代の子供は少なかったけど友達はいた。

でも、誰かと遊んだり仲良くすると

何故かお母さんの機嫌が悪くなって殴られるから友達と遊ぶことは止めた。

これも三才の時の話。

五歳になって幼稚園に通うようになった。

お母さんが“いい子を演じなさい”って言うから。

好きな玩具も好きな遊具も先生とお話する順番も全部他の子に譲った

昔から敬語を使うように言われたたから敬語だって使って話してた。

いつの間にか「めるちゃんならほかの子を見てくれるよね？」って。

私は見られる方じゃなくて見ている方になった。

何かあったら全部私に押し付ける先生達が嫌いだった。

でも、周りの子にはいっぱい好かれたと思う。

今思えば頼られてたのかもしれないけど。

それが良くなかったんだと思う。

「私のお母さんがめるちゃんのこと嫌いだって」

ある子にお遊戯会後の教室で言われた。

先生たちは年長組の誘導でいなかったけど、その子のお母さんは教室にいた。

その子は私によく嫌がらせをしてくる子だった。

そもそも嫌いだった相手にわざわざそんな事を言われた私は怒った。

まだ私も幼かったんだと思う。だから、こう返してしまった。

「そう。だったら、私だってあなたが嫌いだわ。」

そう言った瞬間、身体が吹っ飛んだ。比喩でも何でもない。ほんとに飛んだ。

ジンジンと痛む左頬を抑えながら上を向いた。

そこには、あの子の母親がいた

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