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高級ソープでなく、町外れにあるような店。
ド派手ピンクのドアを引いて中に入れば、「ぃらっしゃせ〜」となんともやる気のない声に出迎えられる。いや出迎えられてはいねえな。
自ら声のする方へ行き、小さな小窓を覗き込めば受付の若い男が俺を見て一瞬驚いた様子だった。
なんかおかしい？ バレたりしねえかな。
「…うわ、兄さんイケメンだねえ。ぶへっ、こんなとこに手出さねえでも引く手数多だろうに。ぶへへ」
気持ち悪い笑い方だな。
気づかれねえようにため息を漏らし、「彼女じゃできねえプレイがしてえのよ」と予め決めていた台詞を言えば、さらに楽しげに笑う男。
「おおうっ、それはそれはお盛んで。ぶへへっ、こんな廃った場所なら普通な女は来やしねえからね。じゃあ、どの子にします？」
「……えっと、」
「ああ、その壁に女の子の写真飾ってるよ」
ああ、これね。
「ここに載ってる子だけ？」
「そうだねぇ。今はね。ぐへへ」
その笑い方止められんねえかな。
ここに来て何度ため息を吐いてるかわかんねえ。
えっと在籍人数は……１２人か。
見た感じ未成年者はいなさそうだけど。
「おーい、誰にすんの？」
「あ、えっと……大人しい女は？」
「ぐへへ、なになにそういうのが趣味かよ？ そうだな、未来なんてどう？その右から2番めの女」
そういう趣味ってどういう趣味だよ。
大人しいってのは、俺の仕事の邪魔をしなさそうって意味なんだけど、それを言うわけにはいかねえから適当にはぐらかして「じゃあその子で」と指名した子は未来ったいう女の子だった。
店の説明を受け、前払いの料金を払う。
「兄さん兄さん」
「ん？」
「こいーっい時間を楽しんでくれや。ぐへへ」
「…………」
チッ。と思わず出てしまった舌打ちを、受付の男はきっと違う意味に捉えたのか俺が部屋に入るまでずっとそのゲスい笑い声は廊下に響いていた。
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ゆきんこ(プロフ) - 雫さん» コメントありがとうございます！スッキリして頂けて良かったです！次も作品でも楽しんでもらえるように頑張ります！！ (2021年6月26日 16時) (
レス) id: f67eac9242 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ネタバレ？ありがとうございました！そういうことなのか、、、スッキリ！話の内容もとてもおもしろかったです！次も楽しみにしてます！ (2021年6月25日 23時) (レス) id: 760b825a9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ちゃむ丸さん» ありがとうございます(^^) (2021年6月25日 22時) (レス) id: f67eac9242 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ丸(プロフ) - ゆきんこさん» 楽しみにしています！ (2021年6月25日 18時) (レス) id: b0c8e366a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - mijeong0102さん» 初コメント有難うございます！なんとなく気付くことありましたか？それっぽいから確実な表現はしてないんですが、気づくとちょっと変かも？ってなればいいな程度なんです(笑)答えは後ほど後書きに＋しておきます！これからも頑張ります！ (2021年6月25日 7時) (レス) id: f67eac9242 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年6月7日 20時
