▼あなた○○ですか？ ページ1
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何がそんなに楽しくてあの人達は笑ってるんだろうって、カフェの窓際の席から夕暮れの街を眺め思う。
アイスコーヒーの入ったグラスを傾け、ちゅうっと最後の一滴も残さず飲み干してスマホで時間を確認した。
「…そろそろ行くか」
サラリーマンやＯＬ達が駅に向かって歩く中、私はその波に逆らって歩いて行く。
夕日に向かって歩くと言えばまるで青春ドラマのラストシーンのようで感動的かもしれないけど、まったくそんなことはない。
だって私は青春のようなキラキラとして世界で生きてはいないから。
「おはようございまーす」
さっき言った青春のキラキラとはまた違う、現実的にキラキラと光る看板を潜り地下に下りて行きド派手なピンクの扉を開けて入り、出勤名簿にチェックする。
「おいA。お前今月のノルマまであと少しなんだから頑張れよ」
「はいはい。じゃあたまには新規回してよ」
ノルマノルマってうるさいな。
まあ、そのノルマが達成できなければ私の居場所はなくなってしまうから内心少し焦るけど。
控え室について自分のロッカーを開け小さなカレンダーを見て、あと一週間か。これは本気で新規でも入らないとキツいなあ。
着てきた服を脱ぎロッカーにしまい、黒い下着から桃色の可愛らしい下着に着替えさらに上からキャミワンピを着て束ねていた髪を解しバサッと下ろした。
薄桃色の口紅を塗って、パタンとロッカーを閉じる。
そして持ち場となる部屋に入って、軽く掃除をしたり片付けたりして待機する。
ここは私の職場、私はソープで働いている。
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お店がオープンして一時間程経った時、部屋の電話が鳴った。
それに応答すると、「良かったな。新規の客だぞー。結構羽振り良さそうだから頑張れや」だって。
ほとほと運に見放されてる人生だけど、今日は少しついてる。
よし！気合い入れてサービスしよっと！
「どうも〜。
もうキャピキャピするような年齢でもないけど、ウケが良いから可愛子ぶってみればだいたい私を選ぶおじ様は喜んでくれる。
だけどドアを開けて入って来た彼は、いつもより目線を上げなきゃ視線が合わないくらいの長身で若い人。
サラッとした綺麗な黒髪。テクノカットの隙間から覗くクリっとした二重の瞳。
キリッとした太めの眉に、柔らかそうな形の良い唇と筋の通った鼻。
うっわ、超絶イケメンだ。
とんでもない新規客が来てしまった。
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ゆきんこ(プロフ) - 雫さん» コメントありがとうございます！スッキリして頂けて良かったです！次も作品でも楽しんでもらえるように頑張ります！！ (2021年6月26日 16時) (
レス) id: f67eac9242 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ネタバレ？ありがとうございました！そういうことなのか、、、スッキリ！話の内容もとてもおもしろかったです！次も楽しみにしてます！ (2021年6月25日 23時) (レス) id: 760b825a9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ちゃむ丸さん» ありがとうございます(^^) (2021年6月25日 22時) (レス) id: f67eac9242 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ丸(プロフ) - ゆきんこさん» 楽しみにしています！ (2021年6月25日 18時) (レス) id: b0c8e366a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - mijeong0102さん» 初コメント有難うございます！なんとなく気付くことありましたか？それっぽいから確実な表現はしてないんですが、気づくとちょっと変かも？ってなればいいな程度なんです(笑)答えは後ほど後書きに＋しておきます！これからも頑張ります！ (2021年6月25日 7時) (レス) id: f67eac9242 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年6月7日 20時
