矢神と申す ページ5
なんだろう。
一通り自己紹介はしてもらったものの、早く
帰ってほしい。
寝たいし。
明日も学校なんだよ。
A「で、なんですか？普通なら犯罪ですよ」
脅しでもすれば、素直に帰るだろう。
まずまずここが矢神家だって分かってるの？
分かってたら、不法侵入なんてしないよね。
二「それはだいっじょーぶ！！！」
いちいち声でかいんだよ。
下で寝てるのがいるだろ。
A「静かにして。寝てる人がいるの」
二「えっ！ご、ごめん…なさい…」
あら。
結構素直だ。
千「もう説明しないとだよね？」
横「しなきゃダメだから！」
俊「だれっ？誰が説明するっ！？」
裕「お前はダメ」
俊「えええっ！？」
だから、うるさいって。
宮田さんだっけ？
宏「そこはやっぱ、オレしかいねぇよなぁ！」
うわ、チビ偉そう。
北山か。
太「北山か…、いやオレが言うよ」
なんで北山がダメなんだ。
ま、大体は想像つくけど。
『さんせーい！』
宏「えっ！？なんで、オレは？」
A「……藤ヶ谷、さん？お願い」
なんとなく北山は不安。
宏「なんでだよ」
ふてくされるなよ。
太「(笑)じゃ、説明するから。とりあえず起き
上がりますか？」
そうだ。
ずっと寝転がったままじゃないか。
もっと早く気づいて欲しかった…！
A「うん」
藤ヶ谷さんの差し出されている手を掴んで。
ま、あんまり体重かけないで自力でおきた。
太「かるいね」
そりゃそうだとも。
こんな変な状況で相手を気遣える私をすごいと
思うんだが。
太「まずね？驚かないで聞いてね？」
そんな変なこと言うの？
でも、たぶん大丈夫。
ちょっとやそっとじゃ驚かないように出来てます
んで。
太「オレたちね…？
じつは……」
ごく。
緊張感の張り詰める部屋の中。
シンとした空気の中聞こえるのは
吉田のいびきだけ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：苺パンダ | 作成日時：2019年2月18日 0時
