2日目 ページ2
「はい。次の人ー」
手当てが終わり、出ていく普通科の皆。
リカバリーガールの代わりに、小さな傷などは私がやるのだ。
すると、ガラッと大きな音をたてて誰かが入ってきた。
「言田ってやつはどこだ？」
爆発髪でつり目の彼。爆豪くんがキョロキョロと辺りを見渡し始める。
おお怖っ
「言田さーん呼んでますよー」
後ろを向き言田さんを呼ぶ。←現実逃避
「おい、てめぇだろ」
いつのまにかすぐ横に移動されていた。
「あーこの方法どっかの動物の狩りであった気がするよ。」
「あぁ？」
あぁ怖いっ最近のヒーローはこんなに怖いのか。
何のようですか？と爆豪くんを見る。
「絆創膏がきれた。」
素っ気なくそう言ってプイッとそっぽを向く。
「あぁ。絆創膏だね。どうせなら貼ってあげるよ」
「あ？余計なお世話だわ。」
普通に断られた。
自分でも以外な提案をしたなぁと思ったよ。
「あっ。じゃあどこ怪我したの？それだけで良いから教えて」
一様こっちも再発防止に努めたいから、というと膝と言ってくれた。
そのあと絆創膏を渡し、爆豪くんが背を向けようとしたときに少し違和感を感じ、彼を呼び止めた。
「ねぇ爆豪くん。ちょっと背中見せてくれない？」
「は？」
少し引いたような顔をした彼。
止めてくれよ。傷つく。
「違う違う。背中に怪我してるでしょ。」
「...違うわ」
はい確信。間があったよ
問い詰めると渋々背中を見せてくれた。
そこには無数の怪我があった。
はぁどれだけハード何だか。
「治療するからね。」
ため息混じりでそう言うとでかい舌打ちをした爆豪くん。
「んなもんほっときゃ治るわ」
何だよ。小さい怪我だからってなめちゃいけねぇよ
爆豪くんを無視して手当てをしだす。
何だかんだ動かないでくれた爆豪くん。
優しいな。
しばらくして手当てが終わった。
「はい終わり。どう？」
後ろを向き爆豪くんの着替えの終わりを待つ。
「別に変わんねぇよ」
そうか。と思うと小さな声で「少しは動きやすくなった」と言った。
優しいな。(2度目)
今度こそ帰ろうとする爆豪くん。去り際に私は声をかける。
「あー..｡たまには私とか頼りなよ？」
「...おう」
声をかけると動きを止め、小さな声でそう言って帰っていった。
続く
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作者名：陽乙 | 作成日時：2019年2月11日 21時
