1日目 ページ1
ガラガラガラ.....
保健室のドアが開き、人が出てくる
そこには高身長で青髪眼鏡の彼、飯田くんが緑色でモフモフな髪をして真ん丸な瞳の彼、緑谷くんを担いでいた。
「緑谷くん！どうしたの！？その怪我！」
彼の腕はボロボロになっていて、過呼吸気味だった。
「すまない。言田くん。俺の注意が足りていないばかりに緑谷くんに怪我を負わせてしまった...」
相変わらずの友達思いの飯田くんだな。
飯田くんは緑谷くんを椅子に下ろし、頼む。と頭を下げる飯田くん。
だが大事な授業に遅れさせる訳にはいかない。
「飯田くん教室に戻ってな。授業始まっちゃうから。」
「はっ..！！ではよろしくお願いします！」
カクカクとした動きで教室に戻る。
そんな彼を見届けたあと、緑谷くんの治療に専念する。
ったく。派手に怪我したなぁ
とりあえず腕に応急処置を施し、ベッドに寝させる。
そのあと水を飲ませたりすると、落ち着いてきたようだ。
「ごめん言田さん..また迷惑かけちゃった..」
ベットの中で困った顔をして、左手で頭をかく緑谷くん。
「大丈夫だって、また個性の不馴れ？」
彼とは入学試験で会っている。
「まず体力をつけて、個性を上手く扱えるようにしなさいね。それと、安全第一。」
「....はい。」
しゅんとする緑谷くん。
何気に女として負けた気がするよ。
「こんにゃろー！かわいいやつめ！」
私が彼の頭をグシャグシャとなで回すと顔が赤くなり慌てる緑谷くん。
「わわっ！..こっ言田さん！」
「はいはい。ここで遊ぶのはお止め。」
そこにいたのはリカバリーガール。
「んっ？リカバリーガール！緑谷くんをお願いします」
はいよ。と言って治療に取りかかるリカバリーガール。
ははっ絵面....｡
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はい、今度から気を付けるんだよ。Aだっていないときがあるんだからね。」
治療が終わり、緑谷くんが申し訳なさそうに帰る。
帰ろうとしたときにこっちを向いてこう言った。
「言田さん！その..今度時間があったら、アドバイスもらえるかな？今後に活かしたくって..」
「おー。こいこい。大体いつも暇だから」
そう言うと彼は嬉しそうにありがとう！と言って帰った。
「あんた、青春しときなよ？」
「...？リカバリーガール？」
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作者名：陽乙 | 作成日時：2019年2月11日 21時
