検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:7,333 hit

2 ページ2




柔らかい感触がする。多分ベッドだろう。

なんか病院の匂いがする。

何だか怖くて目をうっっっすら開ける。

何か白いのが見えた。


これでは何も始まらないので思い切って飛び起きた。それとほぼ同時に全身に激痛が走る。



『あぁぁぁぁッ!』


雷に打たれたぐらいの痛さだ。

いや、なぜ学ばない。

ポスン、とまた柔らかいベッドに吸い込まれる。また白い天井が見えた。


ジリジリと痛みが全身を覆う。

ギャーーと小さく情けない声が出た。



「今は動かないほうがいいぞ。」

『うぉう………。』


横から誰かの声がする。

なんか聞いたことのある声だと思った。

起き上がれないのでどこにいるかは分からないが。
 


「今の状況が分かるか?」
『えぇ……?ベッドに寝かされてる……?』
「違う。なぜ今、ここにいるかだ。」
『け、怪我したから?』

「そうだ。俺たちが見つけたとき、お前は怪我しまくりだった。まぁ、現在治療中だ。」
『あ、あぁ。それはどうもありがとう、ございます………。』


起きて早々質問攻めはされたくない。

ただでさえ頭がボーッとしてるのに。



「それで、どこから来たかを聞きたいんだ。」
『どこから?どこから………えーっと……。』

頭痛がしているが、とにかく記憶を探った。


『◯◯県から………来ました。』
「◯◯県は知らないが、国は、どこだ?」

『国?日本ですよ………………、え?それならここはどこなんですか。』

「ここはアメリカのS.H.I.E.L.D.本部だ。」
『あ、め、アメリカ?』


今度こそ、頭が真っ白になった。

『……………は?』


「君がコーンフィールドの道端で寝ている前後に、大気が乱れたのを我々が探知したんだ。
とある1件があってな、宇宙人でもやってくるんじゃないかとヒヤヒヤしていた。
だが、居たのは君だけだった。」


そうか、夢だ。これは夢だ。

やけに現実じみてるがこれは夢。

夢。

目を閉じて唱える。


『コレハユメコレハユメコレハユメコレハユメ…………』

「おいどうした、おかしくなったか?」

『サメロサメロサメロサメロ……………』


目を開ける。

白い天井が見える。


『…………嘘だ、そんなことはありえない。』


これが夢じゃ無いなんて、ありえない。


.

3→←Prologue


ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
56人がお気に入り
設定タグ:MARVEL , アベンジャーズ , トリップ   
作品ジャンル:SF
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リディ - 琥珀さん» いえいえ、頑張ってくださいね。完結できるよう応援しています! (2021年9月9日 17時) (レス) id: c71ded7ec1 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - リディさん» ごめんなさい、初心者で……、気づきませんでした。読んで報告いただき、ありがとうございます。 (2021年9月9日 10時) (レス) id: 5521c486af (このIDを非表示/違反報告)
リディ - 現在更新されたところまで見させていただきました。アベンジャーズはあまり詳しくありませんが、頑張ってください!…それと、間違って打ちこまれてしまったのか、2ページの長官のセリフ「本部にだ」になってますよ。 (2021年9月8日 17時) (レス) id: c71ded7ec1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:琥珀 | 作成日時:2021年8月28日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。