転生購買0 ページ1
「何でうちの学校、購買部ないんだろ」
「いや、仕方ないよね…てか、学校見学で分かんなかった?」
「購買部に夢を持ってます! 何て言ったら即落とされるでしょ。言わなかったし、賭けたんだよね…」
私の高校には学生の夢(真顔)購買部が無い
勿論昼は持参の弁当な訳で、とてもつまらない
いつも一緒に食べている友人も渋々話を聞いてはくれているが、どう考えても私が悪いらしい
「購買に何で夢持ってるの?」
そもそも、と友人は問いかけるが、答えは決まっていた
「いや、一回さ。押し潰されるような人混みの中でメニューを叫びながら買えた時の達成感を味わったみたい」
「あー…」
ドMか、と言いながら離れていく友人
いや、酷くね
そこまで離れんでも…と、思いながらお茶を飲む
しかし、これがいけなかった
お茶は気管に入り、ゲホゲホと咳をこむ
「…オエ」
「え、大丈夫!?」
そして、その時気が動転していた私は残りの弁当をお茶が気管に入ったまま食べてしまい
バタン
「わ」
「…え?」
呼吸が充分に出来ないまま、椅子ごとひっくり返り、頭を打った
痛い、そんな事しか思えず、気が遠くなっていく
目を瞑る最後に見たのは、慌てて私を起こそうとする友人の姿だった
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作者名:マルオ崇拝者 | 作成日時:2020年6月20日 7時