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Aは森の奥へと足を進めていくと、一本の木に何者かがもたれかかっているのが見えた。
それは間違いなく、黒魔道士ゼレフだった。
ゼレフはAの存在に気がついたのか、顔をあげた。
ゼ「君はっ」
ゼレフはAの顔を見て、何やら驚いていた。
ゼ「君は、Aだね?」
『!?……なぜ私の事を知っている』
ゼ「君はあのアクノロギアに愛された唯一の人の子……
会いたかったよ、A……」
Aはゼレフに抱きしめられていた。
ゼ「こうして抱きしめられるのは君くらいしかいない……」
『は、なせ!!』
Aはゼレフを押し、距離をとる。
『黒魔道士ゼレフ、今すぐこの島から立ち去れ!』
しかしゼレフはAの話しは聞いておらず、独り言のように何かを呟いていた。
ゼ「ようやく、ようやく出会えた……
僕の力が通用しない唯一の存在……」
ゼレフの目からは涙がこぼれ落ちた。
『泣いてる、のか……?』
ゼ「ずっと君に会いたかった……だから、今はこのままで……」
Aはゼレフに抱きしめられたままその場でじっとしていた。
その時だった__________
ドクンッ
『っ!?_____』
抱きしめられていたAは途端に気を失ってしまった。
ゼ「これで、ずっと一緒にいられる……
この時代はもうすぐ終わりを迎える、でも安心して、君をちゃんと連れて行ってあげるから」
Aは気を失ったまま、その場に寝かされた。
ゼレフはその横でAを愛おしそうに眺めていた。
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彼岸花 - やっと理想の夢主に会えました。嬉しいです。美人でクールな夢主最高です。更新楽しみに待っています。頑張ってください。 (2018年7月9日 0時) (レス) id: de119b5cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年7月7日 23時