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気を失ったAは夢を見ていた。
それはアクノロギアと初めて出会ったときの記憶__________
幼いAは物心がつくまえから両親も住む場所も存在しておらず、色々な町を出向いては盗みをして生きながらえていた。
そんなあるとき、Aが住処としていた町が一体の黒い竜に破壊されてしまった。
Aは楽しげに破壊を続ける竜を見て、興味本位で近づいた。
その竜はAに気付くと、破壊をやめた。
なぜかというと、その少女があまりにも汚れ、醜く、そして美しかったからだ。
竜ははじめて人間に言葉を発した。
ア「小娘、名はなんと言う」
『A、貴方は?』
ア「我の名はアクノロギア、この世界を終わりへと導く者」
『アクノロギア……』
ア「我はお前を気に入った。お前は今日から我の娘だ」
その竜はなんとも強情で強引だった。しかし、Aはそんな竜に喜んでついていった。
それからしばらくの年月が経ち、アクノロギアはAに自身の力を身につけさせた。
完全にとはいかなかったものの、Aの内に秘めた力は膨大で、すぐにその力を受け入れることができた。
ア「我が娘よ、お前はいづれ我の後に次ぐ竜になる。
この世界で最も強く、力に溢れたドラゴン、それが我らなのだ」
『私もドラゴンになるということですか?』
ア「そうだ、お前の力は虫けら共とは違う。
我の愛しき娘よ、力だけを求めて生きるのだぞ______」
この時からだろうか、父親であるアクノロギアを敬愛していたAは次第に父親のやり方は間違えていると思い始めた。
そして、翌朝目を覚ますと、そこにアクノロギアの姿はなかった。
必死で探したが、もうどこにもいないようでAはまた一人になってしまった。
そんな時、フェアリーテイルのマスターであるマカロフがAを拾い、これまでの経緯を聞き、フェアリーテイルに招き入れた。
フェアリーテイルに入った後も、アクノロギアの事を思い出しては涙を流していた。
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彼岸花 - やっと理想の夢主に会えました。嬉しいです。美人でクールな夢主最高です。更新楽しみに待っています。頑張ってください。 (2018年7月9日 0時) (レス) id: de119b5cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年7月7日 23時