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『フフ、こうしていると家族みたいですね』
Aが太宰に微笑みかけると太宰は少し照れたように目を開いて頬を染めた。
太「そうなる未来も遠くはないかもね」
太宰の妖艶な笑みにAは思わず見とれてしまった。
敦「太宰さんが兄になるなんて、想像がつきませんよ;
でも、これからも姉さんをよろしくお願いします」
太「もちろんだよ。彼女は危なっかしいからね。ちゃんと見ておくようにするよ」
『危なっかしいのはお互い様ですよ』
ワイングラスに口を付けながらAは微笑んだ。
海に反射した光がAの笑みを輝かせた。
三人の間には沈黙が流れた。
『(そういえば、よくよく考えてみれば私、太宰のことよく知らない……)』
太「ん?どうかしたかい?」
『……いえ、なにも』
Aは思わずごまかしてしまった。
知らなくてもいいことも世の中にはある________
いつか両親に言われた言葉を思い出した。
『知らなくてもいい事実、か……』
太宰のことはこれから知っていけばいい。そう思うAだった。
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咲楽 - 更新頑張ってください (2018年9月11日 19時) (レス) id: 08df1a568e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2018年8月17日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月17日 15時