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202. ページ3

国、敦「「恋煩いぃ?」」



敦と国木田は予想外の答えに驚きを隠せない。



花「あれは三日前、蒲団の打ち直しに呉服屋へ行った帰りじゃった。



儂は衝撃の出会いをしたのじゃあ……



かの。『黒髪の撫子』と」




国「黒髪の撫子?」



花「野百合の如く嫋やかな立ち姿。夢幻と見紛うその儚き気配。



五百米先からでも心奪われた」



国「遠いな。それ出会ってないぞ」



花「儂はその艶姿に瞑眩し、どうにか写真を撮るだけで精一杯で」



敦「犯罪では……?」



敦が思わずバッサリと言い切ってしまう。



敦「黒髪の撫子か……あっ」



国「どうした?」



敦「いや、姉さんも黒髪だからついそうなのかなって思っちゃって」



すると国木田が敦に小声で呟く。



国「おい敦、花袋の前でAの話しはするなよ」



敦「え?なんでです?」



国「彼奴が探偵社にいたとき、ずっとAに恋心を抱いていたからだ」



敦「え!?そうなんですか!?」



国「あぁ、それに今Aは太宰の恋人だ。



知られたらまずい」



敦「確かに……;」



花「二人で何を話しているんじゃ?」



敦「な、何でもないですよ!;



(姉さんの話をしたらきっと花袋さん、今以上に心が乱れそうだな;)」




国「おい敦、砂糖いくつだ?」




国木田が珈琲を入れてくれたようだ。




敦「あ、一つで」

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咲楽 - 更新頑張ってください (2018年9月11日 19時) (レス) id: 08df1a568e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2018年8月17日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月17日 15時

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