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敦が太宰に連絡をした後、直ぐにAの処に戻ってきた。




医務室では鏡花とAが話しをしている様子だった。




敦「姉さん、太宰さんが用事を済ませたらこっちにくるって」




『用事?太宰さんは何をしに行ったの?』




敦「社長が敵に襲撃された現場に行ってるよ。



心配ないって本人は云ってたけど……」




その時、Aが寝台から出て医務室を出ようとした。




敦「姉さん?何処行くの?」




『……厭な予感がするの。



敦、私と太宰さんが戻らなかったら、捜しにきてちょうだいね』




敦「え、ちょっと姉さん!」




敦が最後まで云い終わる前に、Aは既にその場にはいなかった。




その頃、街の中では突然爆破した車の周りに大勢の野次馬が群がっていた。




その野次馬の中心には、ポートマフィアの首領、森鴎外と真っ赤なドレスを着たエリスがいた。




どうやら爆破したのはマフィアの車らしい。




森「凄い野次馬だ。少し目立ち過ぎたねえ」




すると、一人の警察が駆けつける。




「何の騒ぎですか!車が爆発したとの通報が……」




森「いやぁお巡りさん、ご心配なく。



うちの子が燃料槽にオレンジジュースを混ぜただけです」




「はあ?」




森「車さんにも飲ませてあげたかったと……ねぇエリスちゃん」




エリスは「そんな訳ねぇだろ」とでも云いたげな顔をしている。




「はぁ……事故ですか。では、お怪我はないのですね?」




森「えぇ、この通りピンピンしています」




その時、警察の様子が一変する。




「それは困りましたね」




その言葉を発した瞬間、警察の男は森の腹に短刀を突き刺していた。




森が倒れる直前、警察の帽子を振り払う。




警察だと思っていた男の正体は、警察になりすましたフョードル・ドストエフスキーだった。

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咲楽 - 更新頑張ってください (2018年9月11日 19時) (レス) id: 08df1a568e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2018年8月17日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月17日 15時

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