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125. ページ26

探偵社を出たAは、川の近くを歩いていた。



先程、紅葉に云われた言葉を思い出す。



(紅「お主を守る為なのじゃ」)



『はぁ……どうすれば……ん?』



Aは少し歩いた先で、壁が破損しているのを見つけた。



何かを強くぶつけたようで、煉瓦の壁が凹んでいる。



壁に近づくと、少しながら血がついていることに気がついた。



Aは厭な予感がし、振り返ろうとしたとき________



フ「やぁ、お元気かな。レディ?」



『っ!?』



Aのすぐ後ろに立っていたのは、組合の長、フランシスだった。



咄嗟にフランシスと距離をとる。



フ「虎の少年に続いて、君にまで会えるなんて、私はつくづく運の良い男だ。そう思わんかね?」



『……敦に会った…ですって?まさかっ……』



フ「あの少年には逃げられたよ。少女に助けられてね」



Aが咄嗟に思い浮かんだのは、行方不明だった鏡花だ。



フ「それにしても何と野蛮な街なんだ。あんなに幼い少女が悠然と刃物を人に斬りつけるだなんて」



よく見れば、フランシスの首元には微かに赤の線が入っている。



フ「まあいい。どうせ虎の少年は捕まる運命。姉弟は一緒の方がいいだろう。一緒に連れていってあげよう」



フランシスが近づいてきた瞬間、Aはフランシスの不意をつき背後に回る。



フ「なっ!」



そしてそのままフランシスを回し蹴りするが、フランシスはびくともしない。それどころか、Aの足を片手で受け止めていた。



『効いていないっ』



フ「こらこら、レディがはしたない。あまり君の美しい容貌を崩したくはないのだが、仕方がない」



『っ!ああああぁぁぁぁ!』



フランシスはそのままAの細く繊細な足を、反対方向に折り曲げた。



激痛に立っていられなくなったAは、その場で倒れ込む。



『うっ……だれ、か……』



助けて_________そう叫んでも誰も来てくれないことは判っていた。



フ「さあ、一緒に来て貰おうか」



Aはそのまま、痛みで止まらない涙を流しながら、抵抗も出来ずにフランシスにつれていかれてしまった。

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華鈴 - 初めまして!題名に惹かれてやってきました!最初から見ましてけど、内容が分かりやすくて、読みやすいです(*`д´)b OK!頑張って下さい(。-`ω´-)ぅぃ (2018年8月10日 10時) (レス) id: c313831c97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月9日 14時

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