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国「……お前が正しい。
歯を食いしばり、血反吐を吐いて抗っても人は死ぬ。
残酷で無慈悲で、理想の欠片もない、それがこの世界だ。
それでも……喩え目指す先が苦痛と砂漠でしかなくとも、それでも俺は理想を求める!」
国木田は線路の爆発の停止信号を送った。
それと同時に文の爆弾に起爆信号が送られた。
桂「そうだ、貴方は少女を犠牲にするしかない!」
国木田が文に近づいていく。
国「悪いな、文」
文「っ……しゃあないなっ、うち、正義の味方やしっ……!」
その瞬間、国木田が文の小さな体を抱きしめていた。
文「!」
『国木田さん!』
桂「莫迦な!?」
国「お前一人だけ、苦しませたりしない……
A、頼む」
『……了解しました』
Aはその場を急いで離れた。そして_________
文に取り付けられた爆弾は、国木田を巻き込んで爆発した。
桂「少女と心中?……それが貴方の結末か?」
爆発の煙が晴れていくと、向こう側に二つの人影が立っているのが見える。
桂「何!?莫迦な……」
そこには無傷の国木田と文の姿があった。
桂「無傷だとっ?」
国「もう少し調べて置くべきだったな」
すると、奥の方から足音が聞こえてきた。
桂「!?」
そこには、与謝野とAの姿があった。
国「探偵社では、重症は無傷と一緒だ」
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華鈴 - 初めまして!題名に惹かれてやってきました!最初から見ましてけど、内容が分かりやすくて、読みやすいです(*`д´)b OK!頑張って下さい(。-`ω´-)ぅぃ (2018年8月10日 10時) (レス) id: c313831c97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月9日 14時