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113. ページ14

それから早速、探偵社一同は自分の与えられた持ち場につく。



現在、旧晩香堂には、福沢、乱歩、与謝野、賢治、Aが残っている。



乱「はあ〜〜〜暇だぁ〜、外に出たい」



福「監視映像の様子はどうだ?異常はないか?」



与「退屈な映像ばかりだねェ」



福「この香堂に侵入するためには、地下の廃路線を通る他ない。


敵が侵入してきたとしても、路線内にある監視映像によって事前にそれと知れる」



与「道中は罠も満載だしね」



『賢治君はさっきから何を見ているの?』



賢「僕が今育てている植物です!」



『へぇ〜』



Aは賢治とのんびりしている。



乱「戦争なんて退屈だよ。駄菓子の備蓄も半日で尽きたし。


そうだ!与謝野さん、これで花札やろう!」



与「おやおや、何を賭けるンだい?」



『あ、私もやりたいです!』



花札を始めようとした時、乱歩の表情が強張る。



乱「……」



『どうしました、乱歩さん?』



与「どうしたんだい?」



乱「社長、功勢を呼び戻したほうがいい。


Aだけで太刀打ちできるか……」



福「敵か?」



『襲撃規模は何人ですか?』



監視映像を見て社長とAの表情が固まる。



乱「……一人だ」



その監視映像には黒い光沢感のある帽子を被った、ポートマフィアの幹部、中原中也がいた。



中也を映していた監視映像は、次々に停止していく。



与「三番、四番、八番、映像停止」



福「自動銃座起動」



しかし、仕掛けていた罠も当然の如く破壊されてしまう。



中「特使の接待役がこんな木偶とは……泣かせる人手不足じゃねえか。


生きてるやつが出てこいよ、いるんだろ?中島A」



『っ……中原……』



乱「社長……」



福「お前も私と同じ意見か?」



乱歩は黙って頷いた。



福「……A、いけるな」



『問題ありません。賢治君、少し借りるね』



賢「はい!」



Aは賢治に触れ、異能を吸収する。



『異能力、虎狩……』



身体中に力がみなぎる感覚がする。



『……では、行って参ります』



福「A、気をつけるのだぞ」



『はい』



Aは中也のいる場所まで、ゆっくり歩いていった。

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華鈴 - 初めまして!題名に惹かれてやってきました!最初から見ましてけど、内容が分かりやすくて、読みやすいです(*`д´)b OK!頑張って下さい(。-`ω´-)ぅぃ (2018年8月10日 10時) (レス) id: c313831c97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月9日 14時

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