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それから早速、探偵社一同は自分の与えられた持ち場につく。
現在、旧晩香堂には、福沢、乱歩、与謝野、賢治、Aが残っている。
乱「はあ〜〜〜暇だぁ〜、外に出たい」
福「監視映像の様子はどうだ?異常はないか?」
与「退屈な映像ばかりだねェ」
福「この香堂に侵入するためには、地下の廃路線を通る他ない。
敵が侵入してきたとしても、路線内にある監視映像によって事前にそれと知れる」
与「道中は罠も満載だしね」
『賢治君はさっきから何を見ているの?』
賢「僕が今育てている植物です!」
『へぇ〜』
Aは賢治とのんびりしている。
乱「戦争なんて退屈だよ。駄菓子の備蓄も半日で尽きたし。
そうだ!与謝野さん、これで花札やろう!」
与「おやおや、何を賭けるンだい?」
『あ、私もやりたいです!』
花札を始めようとした時、乱歩の表情が強張る。
乱「……」
『どうしました、乱歩さん?』
与「どうしたんだい?」
乱「社長、功勢を呼び戻したほうがいい。
Aだけで太刀打ちできるか……」
福「敵か?」
『襲撃規模は何人ですか?』
監視映像を見て社長とAの表情が固まる。
乱「……一人だ」
その監視映像には黒い光沢感のある帽子を被った、ポートマフィアの幹部、中原中也がいた。
中也を映していた監視映像は、次々に停止していく。
与「三番、四番、八番、映像停止」
福「自動銃座起動」
しかし、仕掛けていた罠も当然の如く破壊されてしまう。
中「特使の接待役がこんな木偶とは……泣かせる人手不足じゃねえか。
生きてるやつが出てこいよ、いるんだろ?中島A」
『っ……中原……』
乱「社長……」
福「お前も私と同じ意見か?」
乱歩は黙って頷いた。
福「……A、いけるな」
『問題ありません。賢治君、少し借りるね』
賢「はい!」
Aは賢治に触れ、異能を吸収する。
『異能力、虎狩……』
身体中に力がみなぎる感覚がする。
『……では、行って参ります』
福「A、気をつけるのだぞ」
『はい』
Aは中也のいる場所まで、ゆっくり歩いていった。
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華鈴 - 初めまして!題名に惹かれてやってきました!最初から見ましてけど、内容が分かりやすくて、読みやすいです(*`д´)b OK!頑張って下さい(。-`ω´-)ぅぃ (2018年8月10日 10時) (レス) id: c313831c97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月9日 14時